2006年 03月 07日

996ターボと996GT3!

997GT3、997ターボの全貌が明らかになりました。
997GT3、997ターボが登場となっても、実際に目にするのまでは暫くの時間が必要になるワケです。

そこで、997ターボに接する前に、今となっては1世代前になってしまった996ターボを、僕なりの感性で、僕なりに復習しておくのも一考かなと思い、996ターボと戯れてきました。僕なりですので、大幅に違った御意見も多数存在するかと思いますので、ご遠慮なくコメントにて書き込みお願いいたします。
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今まで何回も996ターボはTipもMTも、ある程度の距離でステアリングを握ってきています。
今までの正直な感想は、996ターボは安定していて速いけれど、996GT3や996GT3RSの方が僕の好みなのだと、996ターボのステアリングを握るたびに再認識させてくれていました。

僕の個人的な好みの996では、初期型GT3、GT3RS、後期型GT3,996ターボという順番になっていました。996GT2になると、僕の腕では楽しめる領域を超えてしまっています。
GT2乗りがGT3に乗ると遅いねぇと言いますが、実際にゼロスタートの1速全開だけは軽さで互角に連いていけますが、2速からは離されていくだけになります。

大排気量のフェラーリやランボになると1速だけで100キロに達してしまうので、こちらが2速にシフトアップする瞬間に少なからず離されるので、それよりは勝負をしている実感は持てます。
ポルシェにもカレラGTがありますが・・・。(実は馬も牛も大好きです)
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数年前に東北方面へ行った時に、996ターボのTipとMTを交互に乗り換えて運転したことがありました。
僕はMT派なので、好みは当然MTになるのですが、この時に思い知らされたことがありました。

それは、タイヤの銘柄が違うとクルマの乗り味が大幅に変わるということでした。
とある国内メーカーのタイヤでサイドウォールが硬く、乗り心地が明らかに少々悪いTipの乗り味が、僕には好みでした。

足が柔らかくてサイドウォールが硬いタイヤを履くとクルマの足回り自体には好ましくないのですが、ことスポーツカーで、そして400馬力以上もあるクルマだと僕の好みは足自体は当然で、更にサイドウォールが硬いタイヤになります。

つまりサイドウォールが硬いというタイヤの特性を生かして足回り全体を硬く感じさせているTipの乗り味が、僕には好みだったということでした。
最近では、サイドウォールが極端に硬いタイヤはカタログ落ちする傾向にあるし、この種のタイヤに依存する方法も邪道なワケなのですが、仮にも996ターボを所有した場合の、自分好みの方向性への足がかりにはなるワケです。
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僕はRS、GT3と、この10年以上は足が固めのポルシェとしか親密なお付き合いをしていません。つまりポルシェを、自分なりに、その気で運転した時に、ポルシェがロールする感覚やサスペンションがストロークする感覚を失っているのです。

実際には硬いながらも完璧な作業をこなしているのですが、そのストロークする範囲が狭いポルシェが自分の好みになってしまいました。
ボディーを外から揺すってもビクともしないような911の乗り味が好きになってしまったという極端な少数派に所属してしまっています。
本来は、これではイケナイのですが、これを大好きにならないとRS系やGT3系とは友好的なお友達関係を持続できなくなるという裏事情があります。

僕の個人的な捉え方ですが、964RS、993RS、初期型996GT3、996GT3RS,後期型996GT3の順番で足は柔らかくなっています。大好きなRS系のことは、またいつか触れてみたいと思っています。
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つまり、固めのスプリングに固めのショックに慣れてしまうと、ある程度の速度で走行する場合に限っては、ある程度は足が固めでないと心理的にダメな状況に僕は陥っています。

細かなワイディングでは、シッカリと上下にストロークする足でないとダメなのは判っているのですが、そのシチューエーションには、あえて目を逸らしている自分がいます。

僕の前期型GT3は車高が極端に低く、フロントリップの地上高で現85ミリなのですが、左右のリアタイヤの前のサイドステップの下側は更に低く、フロントがシューと音を立てて擦ったと思った瞬間にお尻の後ろあたりからも、シューが聞こえてくる場合もあります。
フロントリップは横幅全体に擦っていく感覚をつかめば、傷だらけにはなりますが意外に割れません。

つまり細かなワイディングで、しかもウネリがあったりすると頻繁に擦りまくりますが、これに慣れてしまえば騒ぎ立てるほどのことではありません。
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このソリ黒にボクスターレッド内装の996ターボMT(01年)は、親友K君の愛車です。
K君との出会いは、今から5年チョット前で彼が26歳の時でした。社会人になってまだ4年目で、自らの会社を設立して僅か2年目の頃でした。親のチカラも借りないで、会社設立2年目にして996ターボを購入出来るとは!IT関連ってホント凄いのですね。

僕との年齢差は、ここでは関係ないので(笑)別にして、彼はこの996ターボのMTが教習所以来のMTで、ソアラからの乗り換えでした。初めて彼の運転する996ターボの助手席に乗った時の印象は、とにかく運転がヒドイの一言でした。
ヒドイというのは、とにかくシフトチェンジをしないという意味なのですが、高速では4速もしくは5速に入れぱっなし、一般道では走り出したら3速ホールド状態なんです。

でも驚いたことがありました。
それは、この状態でも僕の996GT3と比較しても加速感が変わらなかったということなんです。この時には、他にGT3が3台と993カレラ4が一緒で、全員かなりのハイピッチな走行でした。

片側一車線の一般道を90度左折もしくは90度右折する場合には、90度曲がりきってからの立ち上がりは誰でも2速だと思います。K君は進入も立ち上がりも3速ホールドのままで、ブレーキを進入時にチョットだけ踏んで、90度曲がりきってからアクセルをベタ踏みにしているだけなんです。
これで、2速全開のGT3と遜色ない加速になっているんです。

つまり3速の1500回転からアクセルをベタ踏みだけすればGT3の2速全開とさほど変わらないということになるワケです。
本当にトルクフルなクルマで、下から上までトルクの固まりといった感じです。
言い換えれば、このエンジン特性はオートマ向き、つまりTip向きなのだと実感させられました。

その後に彼と運転を代わって、僕が数百キロ走行したのですが、走り出してしまえば重さも感じず、1速から6速の全てが何しろ速いです。特に4速と5速全開はGT3なんて敵ではないです。GT3より速いので、この996ターボにGT3的な足を望んでしまったというのが、この時の一番の感想でした。
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その後、K君はドライビングに目覚めます。
プロのドライバーに個人教授を依頼し、今では走行会にレースにと活躍中です。
タイムは走行会でも必ずベストスリーには入っていますので凄く腕を上げています。
ジムカーナーだけは、彼より僕の方が速かったのですが、今年になって初めて負けてしまい苦渋を飲まされました。
彼はサーキットでは、高橋 涼介と同じクルマに乗っています。
いくらかかったの?は聞いてはいけないフルチューンを施してあります。

そんな彼が、ここ数年で自分の996ターボに自分好みの味付けをしだしたのです。
ことの発端は、僕の親友T君が996GT2のキャリパーとローター1台分を手放したがっていたことからでした。
T君も996ターボ乗りで、彼の996ターボも凄いのでいつか画像掲載してみます。
996GT2用のキャリパーとローター1台分を譲り受けたK君とT君は、いまだ面識がないままなので考えてみれば面白いことです。
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K君はGT2用の6ポット・キャリパーとローターに交換し、フロントバンバーとリアスポイラーも996GT2用(純正パーツ)に交換しました。そしてゲンバラのホイールとマフラーに交換もしました。

マフラー以外は、ここまでは僕的にはあまり興味がないことなのですが(笑)彼は同時にスプリングを交換しました。つまり若干ローダウンして車高短になったということです。
996ターボのノーマルでの重心位置は、僕的には気にはなっていなかったので車高が下がることにより重心も下がるという事にはあまり興味は湧きません。それよりも、僕にとっては足が硬くなったということが重大な関心ごとになるワケです。

ゲンバラのホイールとのマッチィングは彼が望んでいたような結果にはならなかったようで、幸運にもホイールは純正に戻っています。ホイールは純正品の方が僕にとっては乗り比べ易いワケですから、標準ホイール装着に感謝感激です!

運転して思ったことは、抜群に僕の好みの仕上がりになっているということでした。
PSMはオフにしても、不必要な介入はしてきません。
どんな設定のスラーローム走行をしてもPSMは介入しませんでした。

ハイスピードでのコーナリング中にブレーキングをしない限りは作動しないよと、K君は笑顔で説明してくれました。
モチロン試しましたが、この場合はチョットだけ怖かったです。というのは本来僕がチョット流れるだろうなぁと想像している方向とは明らかに違うラインを強制選択されるワケで怖いというより違和感があります。そもそも僕のルールではコーナリング中にブレーキングなんて極刑ものですから・・・。

でも考えてみると教えてくれているラインがグリップ走行ラインになるワケで信じきればいいんですよね。911シリーズに長く乗ってきてはいても、自動制御が働く装置はABSしか知らない僕なので、こんな印象を受けるのだと思います。
RRの挙動は知らず知らずのうちに何気に体験して、ド素人としての対応はそれなりにあったとしても、制御されることに少なからず不満を感じてしまうのです。

996ターボでスラーローム走行すると、4駆のマジックで余程のハイスピードでないと左右にお尻が振れません。
アクセル全開にして、いきなりアクセルオフと同時にステアリングを切っても無表情です。
アクセルのオンとオフで方向を変えることもオツリを楽しむことも出来ません。

996ターボのローダウンはたしかに素敵で、とてつもなく速い911だけれど、僕の中での911とはかけ離れています。

『そんなムリすることワザワザしないで、心に余裕を持とうよ!』・・・多分、大方の人の意見はこうなるのだと思います。

『ムリすれば危ないし、自分の腕も信頼していないから楽しいのさ』こんな奴がいてもいいのではないでしょうか・・・。

実際に、僕は自分の未熟な腕を信頼していません。だから、そこそこしか飛ばせません。
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数年前まで、この996ターボ&996GT3&993GT2そして僕の996GT3の4台で毎月ツーを開催していました。

毎月、1泊2日で1500~2500キロを走っていたのですから脅威の集団です。
この距離で1泊2日なのですから、走るペースは想像にお任せしますが、そこそこのペースです。僕が東京から大阪に行く場合、今でも無休憩のノンストップで行けるのは、この時の修行の賜物だと思っています。岡山、青森程度なら給油だけの無休憩で充分ですから。

いつも4台で走っていて、4台のペースも同じくらいだったのですが、雨降りになると僕が完全に置いていかれるようになりました。
だって素直に怖いから・・・これが率直な気持ちでした。ただ、雨が降ると迷惑をかけるなぁとは思い出しました。

僕が仕事の都合で1回行けなくなってしまったので、その月のツー自体が没になり、次のロンツーの約束をしました。でも行けなくなってしまったのです。
その期間に996GT3は自爆全損してしまいました。幸いにも負傷者はありませんでした。
リアへビューの911は最終的にはお尻から飛んで行くので全損にはなるけれど、怪我はしないという神話通りでした。これで、この集まりも自然消滅してしまいました。

そして暫くしてから993GT2も自爆で半損強になりました。
996GT3も993GT2も、自爆した日は雨でした。

かくして僕とK君の911だけが現存しているのですが、僕の弱気は正気の沙汰だと自画自賛しちゃっています(笑)
でも2人も更なるパワーアップしたニューポルシェを手に入れてしまったので、今となっては不謹慎にも羨ましく思ったりしてしまう時もあります。

K君は、僕の気持ちも知らないで、『二人だけでも、また毎月行きましょうよ!』

おいおい、君は僕より速くなったし、さらに君は魔法の4駆ではないではないか・・・・。

by seiuchi-porsche9 | 2006-03-07 00:08 | ポルシェ996


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