戦闘的に走れ!

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2009年 05月 16日

少年時代の幻影!

★5月某日★
新しくなったBMW・Z4。
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けっこう大きくなったけれど、Z8や6シリーズの面影が、散りばめられているような、このデザインは僕的には嫌いではない。
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さっそく、お借りして乗ってみた。
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乗ってみたけれど、やっぱり僕にはMTのクルマが向いていると思ってしまった。
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室内はボクスターよりも豪華に感じるし、走っていて楽しいとも思った。
でも、やっぱり僕は、MTであるということだけで、自分のボクスターのほうが、好きだと思った。

家族の何人かと共有するならば、2ペダル、右ハンドルのオープンカーは選択肢に入ると、いつも思っていた。
いつも思っていたからこそ、(左ハンドルではあったけれど)SLK320AMG(97年式)を買ったことがあった。

子供が大きくなってしまった、そんな家族が5人で生活すると、2シーターのクルマは殆ど使われないという、そんな現実を知った。
そして、ATであるという、そんな理由だけで、僕も殆ど乗らなかった。
そんな悲運のSLKは、いつもホコリを被ってガレージで眠っていた。

だから、2シーターのオープンカーは、旧車に限らず、僕が独占して乗る為のクルマなのだと、この時に知った。
そう悟ってしまうと、僕の中では、MTであるということが、何よりも最優先されるのだと、改めて感じてしまった。
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でも、このZ4を、1週間ぐらい借りて、一緒に生活したいとも思った。
どんなクルマであっても、せめて1週間ぐらいは借りて、1000キロは乗ってみないと、僕には何も判らない。
僕は、そんな鈍感な人なのだ。
MTであれば、試乗なんかしなくったて、その全てが許せてしまうだろう。
僕は、そんなふ~に思っている、相当なオジンなのだ。
だから、チャンスがあったら、またお借りしたいと思った。

★5月某日★
伊豆ツーに行った時に、優しいオジサンにラジオを戴いた。
70年代前半の日本仕様ポルシェの純正品で、パナソニック製のラジオだ。
探し求めてから、10年以上が経っている、そんな貴重なラジオを、優しいオジサンに戴いてしまった。

さっそく、76年式のワーゲン・ポルシェ914に取り付けた。
戴いたというよりも、奪ってしまったというのが、ホントだと思っている。
奪ってしまったものは、本来は返すべきモノだから、けっこう悩んだ。

沢山悩んだけれど、やっぱり取り付けてしまった。
申し訳ないと思ったけれど、やっぱり取り付けてしまった。
ホントは戴いてしまったことを、沢山後悔しているのだけれど、やっぱり取り付けてしまった。
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914のドライバーズシートに座って、このラジオを見る度に、僕は、優しいオジサンのことを思い出すだろう。
そして、いつも、いつも、毎回、毎回。
『ありがとうございます!』
と繰り返すだろう。

このラジオが製造されたのは70年代だ。
同じ70年代に流行った、ラジオという言葉が入った曲を思い浮かべてみた。
バグルス(Buggles)の『ラジオスターの悲劇(video killed the radio star)』が、思い浮かび・・。


そして・・・。
ドナ・サマー(Donna Summer)の『On the radio』が思い浮かんできた。


僕は、914のステアリングを握る度に、この2曲を聴くことにした。
この2曲をCDに焼いて・・・。
見えないように、ダッシュボード下に取りつけてあるオーディオで聞こうと思っている。

そして、この2曲を聴いて・・・。
優しいオジサンの顔を、思い浮かべようと、僕は思っている。
たったこの位のことしか、僕には出来ないけれど、愚かな僕はそうしたいのだ。

それにしても、914が現役だった頃の、70年代のドナ・サマーは痩せていた。
確かに、とても細かった。


そして、70年代の僕も、細かった。
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52キロ前後しかなかった、そんな細かった時代までは、戻りたいとは思わないまでも・・・。
略奪してしまった、このパナソニック製の純正ラジオが、笑顔で喜んでくれる位までは、まだまだダイエットを続けようと心に誓った。

優しいオジサン、本当にありがとう!

by seiuchi-porsche9 | 2009-05-16 00:57 | ポルシェ914


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