戦闘的に走れ!

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2006年 03月 26日

ポルシェ986!ポルシェ996!(ナビは神さま編)

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ポルシェ986のセンターコンソールを取り外してしまったことに質問を頂きました。
何故?って改めて尋ねられると、簡単には説明できないというのが正直な気持ちです。

僕が愛用していた小学生時代の教科書は今でも全て所有しています。
その教科書の殆どのページの欄外には落書きが残っています。
その落書きは統一性があって、全てクルマです。

フェアレディー1500だったり、トヨタ2000GTだったり、コロナ1600GT5だったり、トヨタスポーツ800だったり、ホンダS600やS800だったり、べレットGTだったり、117クーペだったり、コンテッサクーペだったり、コンパーノスパイダーだったり、スカイラインGTAやGTBだったり、トライアンフTR3やTR4やスタッグだったり、MGAやMGBだったり・・・・・こんなクルマの落書きばかりが残っています。

車種によっては、リアタイヤがハの字に開いていたり、フロントのメッキバンバーにルーカスのフォッグランプやドライビングランプが追加されていたりするので、当時の小学生としてはエンスーだったと思います。

興味があるクルマが殆どスポーツカーという傾向は、今でも同じなのが我ながら立派だと思っています。
(興味を抱いていたセダンはトヨタクラウン・エイトがありました。単純な理由で、滅多に見ることが出来なかったからでした)

そして、落書きのなかで一番多いのがクルマのインパネです。
これは、多分、自分の思い通りに描けるものがクルマの外装ではなく、内装だと幼心ながら判っていたからだと思っています。

横並びの6連メーターや7連メーターが、当時の憧れでした。
スピードメーター、タコメーター、燃料計、水温計、電流計、油圧計、時計で7連になるのですが、ここに当時では珍しい電圧計を加えて8連メーターにしたりして落書きしていました。
(電流計と電圧計を併用することの意味のなさは判っていなかったのでした)

ステアリングは勿論センターホーンのウッドです。
ナルディーやモモを知るのは、もっと後年なので何となくのウッドステアリング選択だったと思います。

6連~8連メーターの下側にライト関連のスイッチが3個(ドライビングとフォッグは左右別々に点灯です)とオートアンテナのスイッチが並べられます。
ルームミラーはダシュボードの上に直付けされる直立型のメッキ仕上げです。
それにヒーター(クーラーなんて思いもしなかったので)レーバーを縦型や横型に配置したりしました。
そしてラジオが配置されて完成しています。

当時、メーターやスイッチの形状は色々と変えて落書きしたのですが、ことラジオに関しては左右対称の形状で全ての落書きで一貫していました。

前書きが長くなりましたが、僕の中でのクルマのインパネは、この過去から抜け出せないで今だにいます。
つまり2DINのオーディオのイメージが浮かばないのです。

2DINは浮かばなくても、テレビみたいなナビの画面があるクルマは知っていました。
それは、『鉄腕アトム』の「お茶の水博士」が作りそうなクルマとしてです。

そして、高学年になると『スーパー・ジェッター』の流星号の存在を知ります。
流星号には正直な気持ち憧れました。
水中も走れて、なんといっても空が飛べます。

僕がオジイサンになる頃には、クルマは全て流星号になるのだと、本気で信じていました。
空を飛べれば車内でテレビが見れたり、目的地を地図で表わすなんてことも、素直に受け止められました。

マッハ15のスピードを出す流星号。
オーナーであるスーパージェッターは1千万年の未来から時の流れを越えてやって来ました。
当時から1千万年経過していないので、オーディオは1DINで、僕は許せます。
そして1DIN左右対称が、僕の好みです。

ボクスター550エディションは、その名前の由来のようにポルシェ550スパイダーがモチーフにあります。
ポルシェ550スパイダーは50年代のクルマなので、僕の憧れた時代のクルマよりも過去のものになります。
でも、その延長線上にあるのが、僕の好きな60年代と70年代のクルマになります。

ボクスター550エディションはセンターコンソールを取り外してデビューしました。
僕が取り外した理由の全てが、このことだったと思っています。

センターコンソールを取り外して、左右対称のデザインの1DINオーディオを組み込むことによって、僕の986は、僕の子供の頃の夢が叶っています。
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横6~7連メーターでなく、センターコンソールの登場と共に横3~4連メーター+縦3連メーターのクルマが多数登場しました。
画像は横3連メーター+縦3連メーターで、僕の914になります。

ステアリングの右側で、シガーライターの左側にあるスイッチはオートアンテナ(ラジオ用)でオリジナルです。

シフトレバーの手前にある赤いレバーは、ヒーター用のスイッチです。
空冷ですのでエンジンから発生する熱そのものが熱源になります。
極端にオイル漏れしている場合は、ヒーターが効き出すと室内もオイル臭くなるという判り易い仕組みになっています。
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装着されているラジオは、70年代前半までを象徴する左右対称のものです。
現在は不具合があって動作しませんので、ダシュボード下側の奥に、ポルシェ993用のオーディオを取り付けています。
フロントボンネットにCDチェンジャーも載せてあります。

ステアリング下側でチラッと見えるのがヒューズボックスなのですが、カバーが外れていることに今気付きました。

2本の発炎筒が載せてありますが、手前側は期限切れですが、昭和50年製のオリジナルものです。
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オーディオは機能ではなく、デザイン優先で選ぶので、不具合が多々あります。
今だに、これぞと思ったものが発見出来ずに、オーディオレスです。
964RSだと思えば何ともないので、苦痛ではありません。
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こちらは装着していたナビが壊れてしまい、もう一度1DINナビを買い直すのか、あるいは純正オーディオに戻すのか、結論が出ないまま数ヶ月を経過してしまった愛車S124(93年320TE)です。
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こんな位置には何があっても許せる家族思いです。
フロントシートとリアシートで別のテレビ番組を楽しむことが出来ましたが、今は無惨な状況です。
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オーディオを形状ではなく、輝く青の光のみで選択したGT3です。
夜になれば青白い光が綺麗なのですが、夜になると室内に塗りたくられたリビエラブルーが目立たなくなります。
こんな単純なことに気付かなかったので、このオーディオ選択は大きな間違いでした。
形状優先主義に後悔なしと再認識させられました。
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ご存知のように、986と996では内装パーツに互換性があります。
986は04年で、996は00年なので、エアーベントの形状等が多少は違っていますが、リアセンターコンソールの形状は全く同じです。
そこで、僕はあることを試してみたくなりました。

僕はナビがお勧めする走行プランと、自分の頭の中の走行プランが全く一致しないという変わり者です。
年間5万キロほど走行しているので、日常的な道案内ならば僕の勝ちだと思っています。
首都圏ならば、僕の勝つ確立の方が高いと思っています。

渋滞する場所は概ね同じですので、迂回する道路は何種類かでインプットされています。
ナビを使用すると、僕の進路をナビが追いかけて来る場合が殆どです。
最終的に追いかけ切れないでナビが負けています。

僕がナビを好きではないのは、こんな理由からであって、不自由を感じなかったからでした。
ツーリングでは、必ず誰かと一諸なワケで、ここにも不自由さはありませんでした。

ところが、大阪に単独で行くようになって戸惑うようになりました。
標識が『神戸』や『大阪』というような場合は問題なく読み取れます。
『茨木』や『福島』になるとダメです。
ぼくの中での『茨木』は、水戸黄門さまの『茨城県』であって、『茨木』は『いばらき』とも読めません。
茨木が吹田の近くにあるハズがなく茨城といったらアンコウ鍋になります。

『福島』は『福島県』であって、『福島』は『福島県』の県庁所在地です。
『福島』で高速を降りたら大阪駅に行けるハズはなく、『福島』で高速を降りれば桃狩りです。
学校で教わったであろう地理が、これだけ無意味になってしまうと、僕は迷子になるだけです。

関西方面の人が東京にいらしゃって、『高樹町』と聞いただけで、青山や原宿の地名が浮かびます?
『飯倉』と聞いてランボやアストンが浮かびます?
『北の丸』で降りれば皇居の中ですって説明されたら信じますよね?

そんなワケで、ついにナビの必要性に僕は気付いたのでした。
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関西方面や、遠方に行く場合にしか必要性のないナビが欲しい!でも日常は不用!
そうなると、簡単に外せればいいワケだと思いました。

986と996のリアセンターコンソールの前方にナビの配線だけを施工してみました。
本来はリアセンターコンソールの内側に配線がありますが、撮影の為、ジュウタン側に伸ばしてあります。
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リアセンターコンソールの先端は、このように取り外すことが簡単に出来ます。
この仕組みを利用しようと思ったワケです。
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購入したナビはSANYO NV-DK7702ポータブルDVDナビ、ゴリラです。
配線キットは2台分購入しました。
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ゴリラをリアセンターコンソールのカバーに取り付けて見ました。
このカバーは単体パーツで購入可能ですので、2個を購入しています。
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裏側からの画像ですが、カバーがプラスチック製なのでステンの平板で補強してあります。
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下側からの画像ですが、こちらも補強の為にステンの平板を入れてあります。
ゴリラ本体とカバーをボルトで結んであります。
コインで簡単に外せますので、986の時はカバーの交換だけします。
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ゴリラが取り付けられたカバーを、リアセンターコンソールに取り付けた状態の画像になります。
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配線を結べば作業は終了ですので、僅か数分でナビ装着車に変身できます。
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正面からですと、こんな感じです。
エアコンパネル、シフトノブ、オーディオの操作性には何ら影響を及ぼさないので、お気に入りです。
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とても質素な感じがしますが、本当に質素です!
この方法が可能なのも986と996で終わりなのだと思っています。チョット残念です。
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最近チョット気になるアストンは、コンソール一体型の代名詞のようなクルマです。
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12はポルシェにない魅力がありますが、ポルシェにある魅力がないのも事実です。
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僕にとって、アストンは超高嶺の花です。
でも大好きな英国車の雰囲気を漂わす残り少ない魅力的なクルマでもあります。

最近、ヴァンキッシュにも誕生日があることを知りました。
正確に言えば誕生日ではありません。
何月何日から生産を始めます・・・これが判るのだそうですが、そこから約3週間で組み立てが終わり、オプションの内装パーツ等の組み込みに更に7~10日かかるそうです。
1ケ月以上に渡って、ほぼ手作りで組み立てられるヴァンキッシュの価格が割安なのか割高なのか、僕には判りませんが、コンソール外せます?と聞く人がいないであろうことは、僕にも確信が持てます。


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これからコンソールを外してしまったら・・・・考えられないことですね。
時代の流れを素直に受け止めようと思っています。
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センターコンソールが取り外せない987には、素直に時代の流れを受け止めて純正ナビを装着してあります。
左右対称のところは、お気に入りです。
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2DINのオーディオが納まるクルマは、子供の頃の僕には考えられませんでした。

取り外された2DINのオーディオが左右対称で、僕の残像を思いっきり引きずっているようで、妙に可愛く思えてしまうから不思議です。

by seiuchi-porsche9 | 2006-03-26 00:40 | ポルシェ全般


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