戦闘的に走れ!

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2006年 11月 28日

最新のポルシェ997は最良のポルシェ?いえいえ自分のポルシェが最高のポルシェ!(ジムカーナー完結編)

そんなワケで、今回もいきなりジムカーナーで、完結編です。

ランチが終わると午後からの説明がありました。
自分のクルマで2回練習走行をして、次の2回をタイムアタックとする。
表彰は上位3名までで、景品にはポルシェ純正オイルのモービルワンの1リッタ缶を、1位は3本、2位は2本、3位は1本とする。

次に全員で、997カレラTIPを順番に3回乗って、その3回全てをタイムアタックとする。
表彰は上位5名までで、景品にはポルシェ純正オイルのモービルワンの1リッタ缶を、1位は5本、2位は4本、3位は3本、4位は2本、5位は1本とする。
(デモカーを某PCから無償で借りてきているので、景品のオイル代ぐらいは、某PCに貢献しようということで、景品は決まったようでした)

いざ、表に出てみれば、路面はこんなにウェットです。とても憂鬱な自分がいます。
最新のポルシェ997は最良のポルシェ?いえいえ自分のポルシェが最高のポルシェ!(ジムカーナー完結編)_f0056835_536173.jpg

・・・・・と、前回ここまで書かさせて頂きました。

午前中は4回走行しています。
1回目は袖山誠一プロを助手席でコースを教えて頂きました。
2回目は自分の運転でコースを再確認しながら、走行しました。
3回目は袖山誠一プロの助手席で、ドリフトを楽しみました。
4回目は964カレラ2の同伴者Sちゃんを助手席にドリフトを楽しみました。

ここの宝台樹スキー場のジムカーナーコースは、光電管を使用してタイム計測をしています。
ジムカーナーを開始する前に、自分のポルシェの登録ナンバーと氏名を記入して、係りの人に渡しています。
その都度、タイムを教えてくれているワケではないので、午前中はあまりタイムを気にしていませんでした。
速く走れるであろー方法を探し出すのに精一杯で、タイムのことは気にならなかった・・・といよりは、ドリフトを楽しんでしまったというのが、本当のところです。

K君は幹事ですので、午前中の参加者全員のタイムを確認してきていました。
『コンマ3秒ほどの差ですから・・』
早い話が、僕がコンマ3秒ほど負けているということなのですが、僕の午前中のベストタイムは4回目の走行時のものでした。
あれだけ、ドリフトして走ったので???でした。

でも、午前中のドライの状態で、コンマ3秒負けているということは、午後から行われる本番の結果を待たずに、僕は敗北を意識しました。

食堂を出た僕は、K君の996ターボがスタート地点から近い位置に駐車していることに気付きました。
中を覗けば、キーもついたままです。

かくして、僕の午後からの1回目の練習走行は996ターボということに決定しました(笑)。

996ターボの助手席には、964カレラ2で参加している(Sちゃんの旦那さん)IAさんが乗り込んできました。
ここで、もう一度このコースの確認です。
最新のポルシェ997は最良のポルシェ?いえいえ自分のポルシェが最高のポルシェ!(ジムカーナー完結編)_f0056835_641890.jpg

午前中の走行で、僕はオレンジで印をつけた場所のパイロンぎりぎりに走った場合が速いのではないかと思っていました。
1回の走行で14個のパイロンぎりぎりに走行出来た場合が速いのではないかと、ド素人の判断ながら思ったワケです。
ですから、どんなにドリフトさせても、このオレンジ印のパイロンを通過する時だけは、思いっきりパイロンに寄せて走っていました。
最新のポルシェ997は最良のポルシェ?いえいえ自分のポルシェが最高のポルシェ!(ジムカーナー完結編)_f0056835_704254.jpg

このオレンジの印が付いた14ヶ所のパイロン通過は、ほぼ自分の思い通りに走れていたのですが、赤の斜曲線で描いたラインでドリフト走行を楽しんでいました。
特に8の字の真ん中でグリーンのパイロンから次のグリーンのパイロンを目指して走って行ってドリフトが決まると、ゾックとする感激があります(グリーン①)
でも、タイムを向上させるのは、間違いなくドリフトラインではないので、甘い誘惑に負けてしまったワケです。

先ずスタートして直ぐに気付くのが、スタート時に全くお尻が流れないことでした。
996ターボは4駆なので、GT3の時よりも、意識してアクセルはかなり多目に開けているのにグリップしてスタートしていきます。

最初のUターンに近いコーナーでは、信じられないほどよく曲がります。
ブレーキの効きはGT3と大差がないので、GT3と同じ速度で曲がるとしたら、996ターボは明らかにパイロン近くを走り抜けられます。

『な~に、このポルシェ・・・』
助手席ではIAさんが歓喜をあげています。

僕も964オーナーでしたので、な~に、このポルシェ・・・の・・・・・の部分がよく判ります。
964では、有り得ない速度でグリップ走行しているというワケです。

例の小屋付近手前から、左下がりで右に曲がりながら、路面の悪い場所を駆け上って行く場所に近づきました。
GT3では、1速で多目にアクセルを開けると、いとも簡単に後輪が左に流れて行き4輪ともグリップを失った場所です。

僕は迷わずに、アクセルペダルを思いっきり踏み込んで走ってみました。
PSMはモチロンOFFにして走っているのですが、小屋の手前で一瞬大きくお尻を振っただけで、あとは強力なグリップで矢のように8の字旋回の最初のパイロンに向かって行きます。

8の字旋回からは、GT3と同じように走ってみたのですが、GT3で大きくお尻が流れたところも、ほんの小さくお尻を出すだけだし、2本のオレンジのパイロンだけの近くを走行しようと目指しても、殆どのパイロンの近くを走行しています。
GT3と同じアクセル開度で、996ターボならば殆どインベタで走っています。

8の字の円の部分の走行では、2速2000回転前後になるので、996ターボはターボが入ったり、切れたりすのが手に取るように判ります。
この回転域でのターボのタイムラグは、一番大きいハズで、実際にタイムラグは発生しているのですが、そんなことはまるで気にもなりませんでした。

実際に996ターボで走行してみて、GT3と大きく挙動が異なる場所は、例の左下がりで右に曲がりながら、路面の悪い場所を駆け上って行く裏のストレート部分と、8の字旋回の①の部分でした。
①の部分は996ターボでも、ドリフト気味にはなりますが、躊躇することなくアクセル全開に出来ます。

この2ヶ所だけ考えても、ウェットのこの状態で山なしタイヤでは、白旗を揚げたほうが早そうです。

こうして午後からの1回目の練習走行を終えて戻ってみると、K君は僕のGT3に乗って、列の真ん中にいます。

携帯を入れると、『走ってみたい』ということなので、僕は996ターボで列の最後尾に並ぶことにしました。

コースでは996GT2が、有り余るパワーを持て余して、8の字旋回で大きくお尻を振っています。
今日のこのコンディションで運転が難しいのは、996GT2と964カレラ2なのは、誰の目にも明らかなことでしょう。

僕のGT3のステアリングを握るK君の順番が来ました。
さすがK君で、スタートから小屋付近の路面状態が良くない裏ストレートも無難にこなして走っています。

8の字旋回の進入も抜群に上手に決まっています。
円旋回でも上手にドリフトして走っています。
ドリフトアングルは僕よりも更に巨大なのは、996ターボの感覚でアクセルを踏んでいるからでしょう。
上手だな・・・と思ったら①の部分でクルット廻って、行きたい方向とは反対方向に向いて止まっています。

くるっと廻ってしまったK君の心境は、手に取るように判ります。
①の部分では、僕もそう思ったように、円から次の円までドリフトしながらポルシェの方向を変えたくなる衝動にかられる、誘惑に満ちたゾーンだからです。
負けず嫌いのK君が、この誘惑に負けないワケはないのでした。
こうして、8の字旋回の2回目の①も、見事なまでに廻ったのでした(笑)

戻って来たK君は開口一番・・・。
『これ面白い!もう1回乗ります!』

こうして、午後からの2回目の練習走行、つまり最後の練習走行も、僕は996ターボを運転することになりました。
まあ、K君も僕のGT3で2回走ってしまうワケなので、条件的には同じなので良しということになるのでしょう。

996ターボも2回目の走行となると、1回目よりも更に全開で行けるので、スタートからアクセルをベタ踏みにして、フルブレーキとベタ踏みの繰り返しで走行してみました。
ウェットの中でGT3と比較してしまうと、魔法のクルマとしか言いようがないクルマなんだと、改めて実感しました。

996ターボで魔法のクルマですから、997ターボは魔法使いのオネエサマが、きっと助手席に乗っているのでしょう。

GT3乗りのK君ですが、彼の名誉の為に2回目の走行報告は省くことにしました(笑)。

こうして、2回の練習走行をムダに過したK君と僕は、それぞれ自分のクルマに乗り換えて2回のタイムアタックをしました。

2回の走行で、どちらのタイムが良かったのかと聞かれても、同じだと思うと答えるしかないほど、僕なりには出来る限り速く走って、2回とも成功したつもりでいました。
勝負には負けていそうですが、これ以上何回走ってもタイムはさほど伸びないであろーことは間違いがないことでした。

BMW・E36・M3で参加していた方も、ウェットの路面で苦労していました。
滑り出す始めの段階が、GT3よりも明らかに早いので(Sタイヤ)、ドライで再勝負してみたいと、お互いに思っていることでしょう。

最後に、某ポルシェセンターから借りてきた997カレラ(07モデルTip)を使って、参加者全員で3回づつタイムアタックをしました。

以下は、あくまでもド素人の僕の感想ですので、意義異論がありましても、御了承願います。

1回目は、ドライブモードでGT3と同じようなアクセル開度で走行してみました。
失礼な言い方ですが、996ターボのパワーのないような挙動で、まるで4駆のように感じられました。

2回目も、ドライブモードで更にアクセル開度を大きくしてみました。
裏ストレートの入り口付近で、アクセル全開で行くと、大きくお尻を左に振り出して、怖くなってアクセルを緩まないといられませんでした。
全開で行ける996ターボ恐るべしです!
1回目の走行よりも更にアクセルを開けて走ると、お尻が左右に流れる場所が増えていきます。
997カレラSを運転したことがある人ならば、判って頂けると思うのですが、997カレラSのアクセルを雑に踏んだときと同じような、お尻の振り方をしました。

3回目は、更にアクセルを思いっきり開けて、オレンジ印の14ヶ所以外は、ドリフトしまくって、何処に飛んで行ってしまってもいい・・・こんなふーに開き直って走ってみました。
驚いたことに、①でのドリフトが面白いように決まりました。
これは、僕のGT3の山がないというハンディーから来るものではなく、明らかに997が持つ素直な挙動の差だと感じました。

僕が以前に、このブログで書かせて頂いたように、996初期型GT3は、性能的に997カレラSと互角であるばかりでなく、997カレラSでの方が、一般的な僕のようなドライバーならば、その多くの方がより安全に速く走れる911であることを、再認識したのでした。
(ウェットで感じる延長戦にあるものが、ドライで感じるものだと僕は思っています)
997カレラは、コンチネンタルを履いていました。
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僕は最後から3番目の順番で、997カレラでタイムアタックしました。
全員の走行が終わり、井上プロが遊びで走行した時には、霧に包まれてしまっていました。
路面が、かなりのウェットだったことも判って頂けることでしょう。
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楽しいジムカーナーも終わり、還暦を過ぎたパワーフルAさんも帰り支度を始めています。
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スキー板も泣かせてくれます。
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さて、いよいよ結果発表の時が来ました。

自分のポルシェの部。
1位です。














996ターボ!
1分1秒台で、僕の完璧な負けでした。
タイム差にして3秒強あって、僕は3位にも入れませんでした。

秘密特訓の993RSのKAさんも、しっかり入賞しました。
993RSの前オーナーである、僕にとっても嬉しいことでもあり、手放したことをまた後悔する辛い場面でもありました。

993RSは、ジムカーナーを苦手とする911の中にあっても、あの魅力的なサイズで、あのフロントの入りの良さですから、ウェットの中でも善戦したのだと思っています。
仮に、ジムカーナーのコース設定が高速設定で、3速まで入ってしまう場合になると、GT3と互角なのですが、本来は993RSの敵にGT3は成り得ないと思っています。

そんな思いもあって、僕の中での仮想敵は、実は996ターボのK君ではなく、993RSでした。

参考までですが、993RSはタイムアタック2回のうちで、1回はミスコース、もう1回はパイロンタッチをしているので、パイロンタッチによるタイム加算がなければ、996ターボを抜いて1位になっていました。

次に、参加者全員同一条件での997カレラの結果です。

今回の参加車の愛車をもう一度列記してみます。
(1)ポルシェ911・・・・964カレラ2・・・・・・・◎・・・・・・・・・・964は89年から。
(2)ポルシェ911・・・・964カレラ4・・・・・・・◎
(3)ポルシェ911・・・・993RS/・・・・・・・・・・・・・・▼・・・・・・993は94年から。
(4)ポルシェ911・・・・993カレラ4・・・・・・・・・・・▼
(5)ポルシェ911・・・・993カレラ4S・・・・・・EVEN
(6)ポルシェ911・・・・996ターボ・・・・・・・・・・・・▼・・・・・・996は98年から。
(7)ポルシェ911・・・・996GT2・・・・・・・・・・◎
(8)ポルシェ911・・・・996カレラ4S・・・・・・・・・・▼
(9)ポルシェ911・・・・996カレラTip・・・・・・◎
(10)ポルシェ911・・・996GT3前期・・・・・・◎
(11)ポルシェ911・・・996GT3前期・・・・・・◎
(12)ポルシェ911・・・996GT3前期・・・・・・◎

(13)BMW・・・E36M3・・・・・・・・・・・・・・・・・◎

997カレラTip・・・・・・デモカー・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・997は05年から。 

                             
◎印の方は、自分のポルシェで走ったタイムよりも、997カレラで走った方が速かった人です。
▼印の方は、自分のポルシェで走ったタイムの方が、997カレラで走った場合よりも速かった人です。

趣味で集まった仲間の集計ですから、これで何かを語ろうなどというような、大それた考えはございません。

ウェットでのジムカーナーの結果が、たまたまこうでしたので、ご報告させて頂きました。
▼の人達は、997カレラでのタイムアタック時に、全員が大きなスピーンもしていますので、付け加えさせて頂きます。

僕の場合でいえば、997カレラで走ったタイムは、自分の996GT3で走ったタイムよりも、2秒強短縮されました。
K君の場合ですが、997カレラで走ったタイムは、の996ターボで走ったタイムよりも、6秒強増加しました。
(3回のうちの2回はコースアウトするほどのスピーンをしています)
GT2乗りのMさんの場合ですが、997カレラで走ったタイムは、僕の997カレラで走ったタイムよりも、コンマ3秒ほど遅れています。
算数の問題みたいですね。

これから、僕はタイヤ交換と任意保険の更新が待ち構えています。
年末に向けて、悲しい出費になります。
救いといえば、これです。
最新のポルシェ997は最良のポルシェ?いえいえ自分のポルシェが最高のポルシェ!(ジムカーナー完結編)_f0056835_11104083.jpg

追伸(1)
ジムカーナーから帰宅すると、前日に参加したユイレーシングスクールからメールが届いていました。
参加車両24台とのことで、タイムは改造度7のロードスターと同タイムで1位でした。
まさかだったので、チョッピリ嬉しくなってしまいました・・・。
追伸(2)
996ターボのK君から、今回の結果は納得しないので、来春また勝負をしましょう!と電話がありました。
次回のイコールコンディション勝負に持ち込むポルシェは4駆のカイエンと言っていました・・・・。
追伸(3) 
週末は、万座(長野県)に行ってみました。
万座スキー場は、まだまだ雪が足りない状況でした。
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でも、夜になるとこんなに寒くなるので、雪が本格的に降り始めるのも間近なのでしょう。
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そんなワケで更新が、いつもながら・・・とても遅れてしまいました。
今回も今更ながら深く反省・・・。

by seiuchi-porsche9 | 2006-11-28 11:40 | ポルシェ全般


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