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2007年 01月 20日

ボクスター購入記!その①(熱き鼓動の果て)

それは、2004年のクリスマスの頃でした。

仕事が一段落した僕の携帯が鳴りました。
『セイウチさん、今年も一年お世話になりました。これからカレンダーをお届けしようと思いますが、ご都合は如何でしょうか?』
と、電話の主はいつもの彼からでした。

『じゃーあ、待っていますね』
と、いつもながらの簡単な返事の僕。
2005年版のカレンダーを受け取って、彼と僕は、夕食を楽しみに夜の繁華街に向いました。

カレンダーを戴いたお礼というワケではなく、彼とは、時々こんなふーに食事にいったり、夜の繁華街を、(男同士の親友として)、うろついたりしていました。

彼は、元々の僕の担当セールスではありませんでした。
最初に彼を見たのが、この業界に、新卒として入社したばかりの頃ですから・・早いもので、今年で14、5年にもなりました。

ポルシェを扱っているにも関わらず、英国車とラテン車が大好きというところが、彼と仲が良くなったきっかけでした。
英国車好きで、ラテン車好きであることを知った、そもそものキッカケは、彼が、僕が914に乗っていることを知っていて、1975年版の三和自動車が作成した、『914の取扱書』をプレゼントしてくださったことから、全てがスタートしたのだと記憶しています。
戴いた『914の取り扱い説明書』は、コピーなどではなく、本物のモノで、なんと驚くことに、それは新品でした。

彼は30代半ばなのに、60年代、70年代のクルマの知識が、僕も負けてしまうぐらい豊富で、ポルシェは勿論のこと、マトラや、ジェンセンなどとという、レアな部類に入るであろー、僕好みのクルマも、その歴史を含めてよーく知っていました。

そんな彼に、2005年版のカレンダーを戴き・・、そんな彼と、夕食に行ったのが、2004年のクリスマスの頃でした。

別れ際に、彼は僕に、ポルシェクレストが誇らしげに印刷された、封筒を渡しました。

自宅に帰ってから、封筒を開けると、中には手紙がありました。
『1月に第一便で到着する、987ボクスターのリスト表です。ご参考までに同封させて頂きました』
・・・手紙の前後には、世間話や、年末のご挨拶など諸々のことが、書いてあったのですが、大筋としては、987ボクスターのリスト表が、挨拶文と共に、同封されていたということです。

僕は、その年の10月頃から、モデルチェンジされた987ボクスターに、とても興味を抱き始めてしまっていました。

04年10月に、ドイツ本国から、987ボクスターのドイツ語版カタログを、とある方から数冊送って頂くほど、僕の頭の中から、987ボクスターが隔離出来ない状態に陥っていました。

簡単に説明すると、ポルシェのカタログは、最初にドイツ語版が作られます。
そのドイツ語版のカタログを英訳したのが、アメリカや、イギリスをメインとする、英語圏のカタログになります。
(文字だけ差し替えているので、使用されている画像は、全て同じになっています)

英語版、フランス語版、イタリア語版、日本語版の4種類のカタログが完成すれば、現在のポルシェのお得意先である、上位6ヶ国の顧客に、配布することが出来ることになります。

最初に本国版のドイツ語版、2番目が最大マーケットである英語版、という順番になるので、ドイツ語版を手に入れるのが、一番の近道ということになります。
因みに987ボクスターの日本版カタログの登場は、05年1月末でした。

(ポルシェのカタログは、受け取り方次第で、様々なことが想像出来る糸口になることが多いので、このことは近いうちに書いてみようとも思いますが、ご興味はありますか?)

僕は、自分のルートで手に入れた、本国版987ボクスターのカタログを、彼にもプレゼントしていました。

彼は、僕が987ボクスターに、とても興味を抱いているのが判っていたので、こんなふーに年末に、リスト表を渡してくれました。

僕は、クルマを含めて、あらゆる物の購入をするという行為には、自分なりに全てを納得しないとダメなタイプの人です。
こと、クルマに関しては、どうしても避けられないであろーシガラミから、販売元に振られている雑誌の記事はモチロンのこと、セールスからのまた聞き情報も、殆ど鵜呑みにはしないタイプの人です。

自分の持てるチカラをフル活用して、自分の目で直接見たもの、自分の耳で直接聞いたもの、自分で直接触れたもの、自分で運転したもの・・・こうした自分で、体験したものしか信じないタイプの人です。

自分で運転したこともない、987ボクスターに興味を抱いたのは、986ボクスターの魅力が判っているので、987ボクスターは更に良くなっているハズで、外れはないだろーと思ったからでした。
良くなっているハズ・・・あくまでもハズなので、これだけは一種の賭けです。
この賭けるという部分も、自分で決めたのであれば、言い訳がましく思えるかもしれませんが、僕の中では、自分なりに、納得出来るということになります。

あとは、後々に後悔しないですむように、出来る限りを尽くして、お堀を埋めていけばいいというワケです。

11月に、勇気を出して、この業界の情報通である、とある方に・・。
『987ボクスターを買おうと思っています!』
とご相談してみました。

『987ボクスターには、クーペバージョンが登場するので、それを見てから決めた方がいいと思いますよ。車名はボクスタークーペではないけれど、なかなか格好良いですよ。』
嬉しいことに、こんな素敵な助言を頂きました。

僕は今までに、ポルシェに関してはナローの911と、8気筒の928を除いて、(市販された希少車ではない)歴代のポルシェに乗り継いできたという、僕なりの思い入れがあります。

ポルシェに関してだけは、自分で購入する段階で、およそ何年後にマイナーチェンジをして、およそ何年後にフルモデルチェンジをしてと・・・・そのモデルを購入する時点において・・・そのモデルが、自分の想像の世界の中で・・・・そのモデルの今後の展開が・・・・ある程度は、読めることに成功すると・・・・僕の購入は決まります。

つまり、クーペが追加されるということが判るだけで、更に購入意欲は上がります。
お堀の一部が、埋められたというワケになります。
購入する時点で、判っているだけで、たとえどんなに格好良くクーペが登場しても、僕は後悔はしないでいられます。
現に、987ボクスターのクーペであるケイマンは、ご存知のように、とても格好良く・後発モデルとして、デビューしました。

幸運にも、こういった裏情報的なものは、セールスの人達よりも確実に早いので、後々にセールスの人とギクシャクとした感情を持つことにもなりません。
というよりも、この世に存在する全ての物は、自分の意志だけで商品選択すれば、そんな感情を抱くことにも成らないと思っています。

つまり、自分なりに情報収集して、自分なりに過去のデーターを加味して整理すると、数年先までは見えてくるという、あくまでも想像の世界での裏づけから、購入決定をしています。

しかしながら、ポルシェに対する、僕のこの読みは2004年頃から、大きく誤作動し始めました。
僕の中での987ボクスターの登場は、2005年春のフランクフルトショーだったので、2005モデルとして登場したのが、最初の誤算でした。

自分なりの、読みが外れてくると、多少なりとも自信も喪失してしまい、とある偉大な人に相談してしまったというワケでした。

まあ、987ボクスターに、クーペバージョンが追加されるということは、公然とした噂話にも成っていたので、再確認をしたという程度のことでもあるのですが・・・。

渡されたリスト表には、日本に向けて、船積みされた987ボクスターが・・あいまいな記憶ですが・・200台前後で、全国のPC向け(デモカー)が、その内の50台弱で、予約済みのチェックが記されていました。
更に、他にも数十台が、予約販売済みという状況になっていました。

僕は取りあえず、SのMTで、スポーツクロノとスポーツシートの2点のオプションが装着されている、987ボクスターSを一覧の中から選んでみました。

997で初めて採用された、スポーツクロノが欲しかった理由は、997を所有していない僕にとっては、動力性能に多少なりとも関わる未体験のポルシェの純正オプションを、是非とも味わってみたかったからでした。

スポーツシートが欲しかった理由は、バケットシートやスポーツシートが、僕は根本的に大好きだという大きな理由もありましたが、新たにサイドエアーバック付きになって、形状も新しくなった987用のスポーツシートを、後々に単体パーツとして注文すれば、1脚で70万以上になってしまうと思ったからです。
因みに996用のスポーツシートは単体発注すると60万円台で、空冷時代のスポーツシートは単体発注で100万オーバーでした。
(今でも受注可なのかも判っておりませんが・・・)

僕は、99年に996GT3を注文した時に、大きな過ちを経験しています。
それは、当時の996GT3ストリート仕様では、標準がバケットシートになっていましたが、プラスマイナスZEROオプションで、スポーツシートに変更が可能でした。

僕は993RSからの乗り換えでしたので、悩むこともなく、標準のバケットシート仕様で注文しました。
僕と同時期に、996GT3を注文した親友H君は、993カレラからの乗り換えでした。
彼はバケットシートに抵抗があったので、スポーツシートを選択したのだと、僕は思っていました。

彼のGT3と僕のGT3は、同じ日に登録をして、2台のナンバーを希望ナンバーでない、普通のナンバーで連番にしました。
つまり、この2台のGT3のナンバーは、下一桁の数字が、8と9の違いだけになっています。
(今でも二人とも、この996GT3を所有しています。これは親友の証みたいなものなので、僕が乗り換えたくない大きな理由のひとつにもなっていたりしています)

その彼が、納車後に、ドライバーズシートだけ、僕のGT3と同じ純正のバケットシートに入れ替えました。
当時の価格で、純正バケットシート(革張り)は、20万円台前半でした。
ポルシェの純正シートは、基本的に、どの年代のどのポルシェ(カイエンを除く)とも、互換性があります。
つまり、スポーツシートを運転席&助手席の2脚1組で、一度手に入れておけば、次に乗り換えたポルシェにも流用出来るということになります。

僕は、997用のスポーツシートが、単体パーツとして注文できないことを、その時点で知っていました。
997で対応していないものは、987でも対応しないだろーと想像することは容易でした。

仮に987用のスポーツシートが、単体パーツとして注文出来るとしても、それはサイドエアーバック付きなので、1脚80万円以上するのではないかと思ったのでした。
そうなると、2脚で160万円以上もすることになってしまいます。

僕の頃の・・・・最初のオプション設定の価格ですと、スポーツシートは、レザー&シートヒーター込みの2脚で36万でした。
これは、考え方次第では、とてつもなく割安なオプションなのではないかと思ったのでした。

そして何よりも、一度スポーツシートを確保しておけば、基本的には、どのポルシェにも装着可能なワケなので、一生物になると思い奮発することに決定しました。

スポーツシートは、後々まで、他のポルシェで、使い回しをする計画に企んだので、出来れば内装色はオーソドックスなブラックが希望でした。
理由は、後々に外したスポーツシートと入れ替える為に用意する、標準シートのことが、頭の中でチラついたからでした。

ブラック内装の987が、やっぱり、一番出回るであろーと、僕は想像したのでした。
ブラックの標準シートを、後々の中古パーツ市場で探すのが、一番楽なのではないかと想像したのでした。

こういう発想は、多分に、学生時代のクルマ屋のバイトから来ているのであろーと、自分では思っています。

そして、この時点では、完璧な対応とも思っていました。
でも、そうは想像通りにならなかったのが、最近のポルシェでもあるのでした。
(これからは続編で)

by seiuchi-porsche9 | 2007-01-20 12:13 | ポルシェ987ボクスター


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