戦闘的に走れ!

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2006年 02月 11日

愛しの空冷ポルシェ964!

ここまで70年代のワーゲン・ポルシェ914、60年代のBMW2000Cと掲載してきました。
そして、次は50年代のクルマが登場という予定でいました。

でもBMW2000Cで登場したM君がらみの思い出ということもあって、一気に90年代の964について書いてみようと思います。

89年にデビューした964カレラ4は911史上初の4駆ということもあって凄く興味を抱いてしまいました。そして964と街中で遭遇する度に、大好きだった930も登場後15年以上が経過し、チョット色あせてきたように感じて来てしまいました。
つまり『となりの芝生は青くみえた』ということでした。『となりの芝生は青くみえる』と感じてしまった時に、『本当にとなりの芝生は青いのか?』を確認したくなるというのが、僕の悪い癖なのです。

先ずは試乗車を借りてきました。デモカーとは呼ばずに試乗車と呼んでいた時代のお話です。試乗車を借りるという表現は不思議に思うかも知れませんが、当時は試乗者を数日間借りて乗ってみるという方法がありました。数日間借りたら新車を買わないハズがないという相互間の暗黙の了解の元に存在していました。

91年式964カレラ2マニュアルの試乗車を4日ほど借りて1500キロ程走行してみました。
4日間1500キロ走行は、年間5~6万キロほど走行する僕にとっては日常的な範囲です。
余談ですが僕の慣らし運転は、ポルシェに限らずどのクルマでも殆ど1週間以内に完了させています。

そんな経緯を経て購入したのが、91年型964カレラ4MT(カレラ4はMT設定のみ)のアマゾングリーンメタリックです。
アマゾングリーンメタリックは玉虫色という別名を持っていて、光線の当たりかた次第でグリーンメタリックに見えたりブルーメタリックに見えたりするので、飽きっぽい僕には好都合の選択でした。

リアワイパーもオプション設定という時代ですから、リアワイパー、サンルーフ、グレーのソフトレザールックインテリア内装というバブル仕様です。
91年はバブルが崩壊し始めた頃なのですが、輸入車の見込み発注はバブル全盛の前年90年になるワケです。バブル期は現在と違いベンツもポルシェも見込み発注車はオプションがド満載なものが殆どという時代でした。
バブルが崩壊し始めた91年式の輸入車が沢山売れ残ったのは言うまでもありません。
購入側にしてみれば、91年は値引き交渉したい放題という状況でもあったワケです。このことが、僕が購入した最大の理由でもあったワケです。
(91年964カレラ4アマゾングリーンメタリック。   91~93年所有、48000キロ走行。)
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964カレラ4のインプレションは、15年も経過しているので省略させて頂きますが、930と乗り比べた場合、僕の運転が上手になったと錯覚させてくれました。
怖さが減って楽チンさが増える、こんな感覚です。
僕の運転が上手になったと錯覚させてくれる、この感覚はナローと930、930と964、964と993、993と996と乗り比べた場合でも僕には感じます。

996と997ではどうかというと、僕的にはこの感覚が薄れます。僕にとっての理由は簡単で、996で既に感じてしまっていた僕の未熟な運転技術で対処するのには、996も997もあまりにも速過ぎると感じてしまうからです。

964カレラ4を購入した翌年に964カレラRSがデビューしました。
この頃には興味を抱いて購入したカレラ4の安定感が、反対にチョット気に障りだしてきていました。964カレラ4のウェットでの走行は、これが911なのかと我を疑わせるほどのものでした。

964カレラ4のウェットでの走行は、今までのクルーザーがフロントを浮かせて飛んで行く感じから、水陸両用のクルーザーで進んで行く感じへと、大幅な変化をしていました。
飛んでいくという言葉には、行き先が不明という意味が多分に含まれています。
進んで行くという言葉には、目的方向に進んで行くという意味が含まれていますので、僕的にはとても大きな違いがあると感じるのです。

先に『本当にとなりの芝生は青いのか?』ということを書きました。
『本当にとなりの芝生は青かった』ことは発見出来ました。
ところが『自分の芝生も青かった』ということも再認識してしまったのです。『自分の芝生も青かった』とは残念なことに、『元いた自分の芝生も青かった』に変わってしまっていたのです。

そうなると930と同じ2駆の964カレラ2を軽量化した964カレラRSに対して『となりの芝生は真っ青にみえる』になってしまうワケです。
でも、流石に964カレラ4を購入した1年後に乗り換える勇気が湧きませんでした。経済的な理由も最大かつ当然のこととしてありました。

僕の91年式964カレラ4は、とてつもなくエンジンの回転が滑らかで、吹き上げは勿論のこと、空冷特有の回転落ちも僕的には満点でした。ですから、これが4駆でなく100kg軽い964カレラ2に乗り換えることが出来たらと、考えだけでワクワクしていました。
その時は、91年式のカレラ2の試乗車を1500キロも運転していたことなんかスッカリ忘れていたのでした。

そしてポルシェAGは、93年モデルを最後に964の生産中止を発表しました。
そして964ファイナルと称して、コバルトブルーメタリックの93年型カレラ2の写真を使った大きなポスターを作製しました。964カレラ2の生産が打ち切られてしまうことは、僕にとっては凄いショックの出来事だったのでした。

ここで当時の964の維持費を書き出して見ます。
オイル交換は5000キロ毎(僕は3330キロ毎)で1回当たり3万円、1万キロ毎の点検でタペット調整とオイル交換込みで18万~22万円位でした。
タイヤは僕の運転で長持ちして8000キロ前後でした。当時のポルシェ乗りの間では、磨り減ったタイヤのサイドウォールとフロントに無数に付いた飛び石傷を『男の勲章』と呼んでいました。実際に運転下手な僕でさえリアタイヤの消耗は激しかったです。
タイヤは16インチが4本フル交換で18万円前後、17インチだと4本フル交換で25万円前後でした。つまり1万キロ走行するのには、40万円~50万円ほどコストが掛かかったということです。

今は964のタペット調整も、PC作業で10万円前後になっているようです。
このタペット調整が必要なことが、964は維持費がかかると言われている理由です。
ご存知のように993は不要です。

このまま91年型964カレラ4に乗り続けた場合に、間近に予想される出費は、1万キロ点検+タイヤ交換+ブレーキパッド交換+車検とかなりな合計金額になりました。
クルマに対してだけは、底抜けに前向きな僕は、この予想される出費合計金額で、93年最終カレラ2MTに乗り換えることを計画しました。当時の乗り換え時の下取り価格は、今と違ってとてつもなく好条件だということなんです。

かくして、コバルトブルーメタリックの93年カレラ2MTを購入することになったわけです。
オプションでリアワイパー、サンルーフ、紺のスポーツシートが装着された見込み発注車でした。面白いことにバブルに終止符を打った93年964の見込み発注者はオプションが殆どついていない素の状態のものばかりでした。
これも余談ですが、同じ93年に購入したS124を現在も所有しておりますが、93年型のベンツも素のものばかりの見込み発注車で革張りシートの在庫車がなく国内で張り替えています。

その鮮やかなコバルトブルーメタリックの964カレラ2に、オプション扱いとして17インチホイールとBSのタイヤに組み替えて頂きました。
当時は、このようにタイヤ銘柄も指定できたし、16インチで輸入されたポルシェに17インチを組み替えることも出来たりで、振り返ってみれば顧客が優先されていた良き時代でした。

ところが、この楽しいハズの乗り換えが、単純にそうはならなかったのでした。
そしてそこがポルシェらしさだということに、後になって気づくことになるとは思ってもいなかったのでした。
(93年964カレラ2MTコバルトブルーメタリック。  93~95年所有、46000キロ走行。)
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ご希望があれば続きます・・・・・(笑)

by seiuchi-porsche9 | 2006-02-11 16:56 | ポルシェ964


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