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2007年 07月 12日

ね~え? もっとサティスファイド!(Love Me, I Love You!)

ここ数年の僕は、ポルシェAGに対して、チョットだけ思うことがあります。

ね~え? もっとサティスファイド!・・・・・・と。
I Love You!なのだから・・・・Love Me!・・・・・と。

ここに、こんな赤い箱があります。
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箱を開くと、こんな感じになっています。
(997の助手席での写真ですので、大きさはソレナリにあります)
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これは、納車時に、K君のF430に車載されていた、赤い箱です。
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開いてみると・・・27/02/2007・・・の手書きの数字があります。
つまり納車されたのは、2007年2月27日になります。
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そして次には、こんな写真が何気に載っています。
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次のページを開くと・・・2006-NOV-07・・・と書かれてあります。
日本人である・・・僕的に判りやすく書けば、2006年11月7日を意味しているワケです。
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そして、2006年11月7日のページには、こんな写真も搭載されています。
K君がオーダーした、F430の生産が、2006年11月7日からスタートしたという記念写真が、この写真ということのようです。
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3ページ目には、2006-NOV-14とありますから、僕的に判りやすく書けば、2006年11月14日ということになります。
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そして、赤いヘッドのF430のエンジンの写真があります。
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次のページである4ページ目には、2006-NOV-18とありますから、これも、僕的に判りやすく書けば、2006年11月18日ということになります。
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そして、2006年11月18日の写真として、これが貼り付けられています。
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そして次の5ページ目は、最後のページになっていて、2006-NOV-24とありますから、またまた、僕的に判りやすく書けば、2006年11月24日ということになります。
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そして、こんな素敵なF430の写真が一緒に載っています。
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K君が、オーダーしたF430は、こーして、2006年11月7日から組み立てが始まって、完成したのは2006年11月24日だったことになります。
つまり、k君のオーダーしたF430は、18日間で組み上げられたということのようです。

完成が2006年11月24日ですから、完成してから、およそ3ヶ月弱で(K君は仕事が忙しかったので納車を伸ばしています)、手元に届いたということにもなります。

とても立派な赤い箱で、とても立派な赤皮のカバーで出来上がっています。
そして、VIPという文字が、いたる箇所に書き込まれています。
でも、僕的には、それほど、VIPという印象度はありませんでした。
それは、ここには、このF430、そのものをオーダーした、K君の名前が、どこにも書かれていないからでした。

販売絶好調のF430の生産は、こーしたオーナーが既に決定しているF430と、正規ディラーの見込み発注分(ショールーム用)や、はたまた並行輸入業者の見込み発注分も、同時に生産されているので、オーナーが決定しているF430であっても、そのオーナーの名前を、ここに書き込まないほうが、なにかと好都合なのかなーと、僕は感じてしまったので、それほどVIPには思えなかったというワケです。

僕は、先日、副業で、とあるマーケティングに協力しました。
日本の一部の最裕福な方々が、今は何を求めているのだろうか?・・・こんなテーマのマーケティングなので、現実の僕とは、とてもかけ離れているものでもありました。

その時に、協力して戴いた、その層の方々へお支払いした御礼が、時給換算1万円以上だったことに、僕は、かなりの衝撃を受けました。
時給換算1万円以上であっても、実際に協力をして戴くのは大変だということなので、僕は更に驚いてしまいました。

個人情報が完璧なまでにも、保護されると保証されているのは、判っているハズなので・・・対象外の僕にしてみれば、この時給1万円以上は、夢のような金額に思えました。

先日、こんなふーなマーケティングを経験したので・・・。
そういえば、K君のF430の、VIPと書かれた赤い箱の写真を、以前に撮影したことが、あったなーと思い出したワケです。

この赤い箱は、そういう観点から捉えれば、真の意味でのVIPとは、少々思えないカモ知れませんが、F430をオーダーした人達の、心を大きく揺さぶる魅力的なものであることは、疑う余地がないとは思っています。

ただ、視点を変えてみれば、フェラーリを所有出来るという、そのこと自体が、VIPだというようにも捉えられるワケで、この箱に書かれた、VIPという使い方自体が、とても適切なのカモしれません。

ただ、僕は、先日、更なる、究極のサービスというテーマに携わっていたので・・・・もう少しだけ・・・・と、思ってしまっているのでしょう。

僕は、何事も、受け取る立場ではなく、受け渡す立場で捉えてしまう人なのは、仕事柄だと、いつも思っています。

ですから、この赤い箱に収まった、思い出のF430の写真集を製作するのは、それ程、大変なことなのだろーか?・・・と捉えてしまうワケです。
そう捉えてみると、生産ラインの同じ場所で、待ち構えて写真を撮るだけでいいワケで、それ程でもないのではないか?・・・とも思えてしまうワケです。

それ程大変でないことの作業で、とてつもなくコストが増大するワケでもなさそうです。
そして、それを受け取るオーナーの心を、何年も揺さぶり続けてくれる。

僕が、贅沢にも・・・フェラーリに対して・・・もう少しだけ・・・と思うのは、こんな素敵な土台があるからこそで・・・・そのサービスが、事実なワケで・・・・形として実現出来ているので・・・もう少しだけ・・・・と高望みをしてしまっているのでしょう。

このF430と、同じような方法で、思い出多きクルマの写真集を作るならば、最大でも、工場内の5ヶ所で撮影をすれば、ことが足りそうです。
自動車工場の、最大でも、5ヶ所の場所で、写真撮影さえすれば、オーナーになる人達へ、大きな夢を与えられることになりそうです。

僕が・・・・・。
ね~え? もっとサティスファイド!・・・・・と。
I Love You! なのだから・・・Love Me!・・・・・と。
ポルシェAGに対して思うのは、こんなところなのです。

今や、量産メーカーに成りつつある・ポルシェですから、ポルシェの全車種に、これと同じようなことをしてくだい!とは僕は願っていません。

かって、カレラGTをオーダーした方々には、カレラGTの豪華写真集(豪華な箱に入っていました)や、カレラGTのエンジン模型、1/18スケールのオリジナルケース付きのマイスト製モデルカー、ワークス風のオリジナル・レーシングスーツ・・等等が配布されています。
これを、傍目で見ていた僕は、とても羨ましく思っていました。

羨ましいということは、嫉妬するということと、紙一重でもあるとは、思っています。
ですから、カレラGTのオーナーに配布された数々の物品は、公にはされていないのだと思っています。

でも、嫉妬しない程度に、羨ましく思われるということも、高額商品の販売には必要なワケで・・・・・更に書いてしまえば・・・・ポルシェ全車に、このような誕生の記録を付属してしまえば・・・・ポルシェというクルマは、全て、そういうクルマと認知されるワケで・・・・そう認知されてしまえば・・・・・嫉妬という感情は消え去りそうなワケで・・・・でも量産メーカーになってしまって、更なる増産を目論見としているポルシェという自動車メーカには・・・・・もう不可能に近い願いになっていることも理解できるワケで・・・・・でも、そうだとしても・・・・・せめて・・・・この3種類に限ってだけ・・・・と願うのは、僕のワガママな願いなのでしょうか?

僕が願う、その最低限の3車種とは・・・。
997GT3RS。
(Tさんの997GT3RS,今だに試乗記録書いていなくて申し訳ないですね)
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997ターボ。
(ryoo氏の997ターボ、蒼い子)
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997GT2。
(画像は、Mさんの996GT2)
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フェラーリF430のキー(鍵)を、コーンズにて、もう1本購入すると、価格は118.000円(税別・もしかしたら108.000円)するそうです。

漆塗り(ウルシヌリ)なので、こんな高価になってしまうのカモ知れませんが、仮に中古車を購入する場合に、スペアーキーが有るか無いかで、10万円以上も、違ってきてしまうということになりますね。>誰ともなくです(笑)
(プリウスと512TRのキーと共に)
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F430のキーの価格で、現行のポルシェのキーが、4本近く買えてしまう価格です。

そうです、ポルシェはパーツも比較的割安だし、故障は少ないです。
こんなふーに、維持費が、あまり掛からない、ポルシェのことを、僕は素晴らしいことだと思っています。

それだからこそ、もう一度・・・・。
僕は・・・・。
ね~え? もっとサティスファイド!・・・・・・と。
I Love You!なのだから・・・Love Me!・・・・・と。

かって、 シュツットガルトの・本社工場見学をさせて戴いたことがある、僕から見ると、それ程、大変なことには思えないのだけれど・・・。
こーした、僕の願いは、やっぱりワガママなのでしょうかね・・・・。

■追記
先ずは、neo先生へ。
ここまでは安心ですよ!
(傷は気にしないでください・笑)
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そして、僕の最近の行動記録です。

先ずは、先週です。
仕事で銀座に行きました。
銀座のデパートの駐車料金は、こんな相場です。
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平日の昼間だというのに、銀座は人の出が多い場所です。
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デパートも、ソレナリに人が入っています。
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かくいう僕も、仕事の合間に、2本の映画を観てしまいました。
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銀座に行くと、学生時代と同じように、必ずここに立ち寄ってしまいます。
レコードが、CDに代わっただけで、買うものは、昔も今も同じです。
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晴れている日の東京の空を、最近の僕はホント綺麗だなーと感じています。
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仕事で新宿に行きました。
3時間の駐車で1800円支払うほうが、割安にも思えたりもしましたが・・・。
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CDを、10数枚購入してしまいました。
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平日で、まして雨が降っていると、こんなにガラガラです。
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壁に貼られた、この等身大のポスターを、一生懸命に下から覗き込んでいるオジサンがいて、とても面白かったです。
(なんとなく覗けるよーな気がするのが、僕にもチョット判るよーな気がしましたが)
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そして、ここは東京タワー付近のコイン・パーキングです。
ここの交差点に来ると、何故か、必ず赤になり、必ず停まっている感じがします。
この看板を見て、料金体系がイマイチ理解出来ない僕は、本当におバカなのでしょうか?
8時から20時までの、12時間を駐車した場合に、どうして、3200円に成るのか、僕の算数の能力ではムリです。
時間がある時に、ここのコイン・パーキングに駐車して、実体験してこよかなーと思っています。
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そして、いつも思うことがあります。

それは、仮に、僕が、このタクシー会社の採用試験を受けて、見事に採用された場合のことです。

その時に、僕は・・・。
喜ぶべきなのか?
悔しがることなのか?
・・・そんなふーに、僕はいつも思うのです。
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by seiuchi-porsche9 | 2007-07-12 20:01 | フェラーリ
2007年 04月 21日

また続編! ときにはフェラーリ!そして512TRとF430と!

こーして、夕食のひと時を楽しんだ、K君と僕は、横浜中華街を後にしました。
そして、帰りの512TRのステアリングは、約束通りに僕が握りました。
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フェラーリというクルマは、僕にとっては色々な思い出があります。
僕は、スパーカーブームが始まり出した頃まで、クルマ屋でバイトをしていました。
本格的なスパーカーブームが到来した時には、既に社会人だったのですが、クルマ関連のバイトも重複してやっていました。

僕の社会人一年目は、ワーゲン・ポルシェ914(2.0S)とアウディー80GLという2台のマニュアルのクルマが愛車でした。
2シーター・ミッドシップのタルガトップと、FFの4ドアー5人乗りという組み合わせで、社会人生活を迎えました。

スパーカーブーム全盛期の頃ですから、914に乗って、主要幹線道路を走っていると、歩道橋の上で待ち構えている少年達が、大きな歓声と共に迎えてくれました。

僕にとっては、4発の914というクルマはスーパーカーのジャンルには入らず、プアーマンズ・ポルシェという世間一般的な評価を、僕自身は認めていたクルマでした。

当時は、リトラクタブル・ヘッドライトの国産車は、どのメーカーのラインアップにも存在していなかったワケで、上げ下げするリトラクタブル・ヘッドライトのクルマ自体が、少年達には新鮮に写っていたのかも知れません。

ただ、僕には学生時代に所有した経験があった、ロータス・ヨーロッパもスーパーカーのジャンルのクルマには到底思えなかったので、少年達と僕の間には、大きな隔たりがあったのかも知れません。

僕は、既に夢がない大人に成りつつあったので(年齢的には立派な大人ですが)、スーパーカーとは、とてつもなく高額なもの、とてつもなく台数が少ないもの・・・それゆえ、一般人では永遠に乗れないもので、一部の芸能人や、特質かされた業界人や、お医者様、そして怪しいクルマ屋の社長なんかが、所有することが出来るクルマだと思っていました。

当時は、特殊社会の方々は、スーパーカー・ブームに便乗して儲けようとはしていたけれど、スーパーカーそのものを、運転しようなどという興味は殆どなく、彼等の好みとするクルマは、リンカーン・コンチネンタルMkⅣや、キャデラック・セビルや、マーキュリー・クーガーXR7などという、アメ車でした。

当時は、街行くクルマを見れば、その人の職業が大よそは想像出来るという感じでした。
メルセデスべンツは、ベンツ600のようなリムジン以外ならば、間違いなく、お医者様か、社会的に貢献度がある資格保持者さん(弁護士さんのような)、上々企業の役員、まれに中小企業の社長さん・・・こんな仕分けが直ぐに思い浮かぶクルマでした。

ポルシェは、911に限ってしまえば(他には914と初期の924しかありませんが)、医者か弁護士と決め込んでしまっても、90パーセント以上の確率で間違いがなかったと思っています。

アメ車は、一部の車種では上場企業の役員も使用していたので、乗車している人を見て、どちらの人種になるのか、見極めるという感じでした。

ジャガーも、そういう意味では、色々なパターンがあるクルマなので、覗き込まなければ判らないというクルマでした。

簡単に言ってしまえば、ドイツ車は安全で、他の輸入車は見極めるという、僕なりのルールが出来ていました。

仏車や伊太車、つまりラテン車は、僕の目には、どんなふーに映っていたかというと、それは壊れまくるクルマですから・・・好き者が乗るクルマという仕分けでした。

ただ、物心がついた頃から、社会人になるまで、フェラーリ全車、ランボルギーニ全車、マセラティ全車、デトマソ・パンテーラ、ランチア・ストラトス、などというクルマは、僕の中では、クルマというよりも、一生縁がない別世界のモノ・・・・こんなふーに捉えていました。

それは、僕が小さい頃から抱いていた、クルマへの夢は、大人になって免許を取って、自分で運転して、自分の思い通りに好きな場所に行ける・・・という、自分で気軽に操れる乗り物が、クルマだと信じていたからでしょう。

それでも、クルマそのものにも、当然の如く興味があるワケで、フェラーリやランボルギーニ、マセラティなどいうメーカーも知っていたワケです。

映画 『ゴッド・ファザー』 でマフィアのクルマとして登場していたのは、初代マセラティ・クワトロポルテでした。
だからといって、僕のいつかは乗ってみたいクルマの中に、マセラティ・クワトロポルテなどというクルマは、僕の中では、到底結びつかなかったワケです。
映画を観る時の僕は単純ですから、マフィアに成りたいと思えなければ、マセラティ・クワトロポルテに乗りたい!とは結びつかなかったワケです。

今、我が家にはワケあって、マセラティ・クワトロポルテがあるのですが、僕の中では、『ゴッド・ファザー』の思い出が強すぎて、あまりマセラティ・クワトロポルテに乗りたいとも思わないし、ブログで紹介するなんっていう気持ちすら、起きないワケです。

僕は、こんなふーにオジンになっているのですが、僕にとってのクルマとは、小さい頃からの夢を、永遠に与え続けてくれるモノでないと、興味の対象には成り得ないという、とても不自由なモノなのかも知れません。

アストンマーチンや、ロールスロイス、そしてベントレー。
これらのクルマは、僕は小さい頃から、貴族が乗るクルマと信じて疑わなかったクルマでした。
幼少の頃は、貴族などという言葉も知らなかったハズなので、女王様や天皇陛下が乗るクルマと思っていたのでしょう。

アストンマーチンは、かの『007』に登場したDB5のプラモデルを作った時に、少なからず親近感を抱きましたが、将来に自分のクルマとして、自由にステアリングを操るというイメージは浮かびませんでした。

そうはいっても、なんでも乗ってみないと、後で絶対に後悔すると思っている僕は、フェラーリ、ランボルギーニ、マセラティ、アストンマーチン、ベントレーなどというクルマとは、一緒に生活をしていたこともあったりするワケですから、僕は心底、優柔不断な人そのものです。

僕が、今、興味があるのは、昔は古臭く感じて、どうしても好きになれなかった、モーガンやパンサーなんかなので、こうして年を重ねて来ると、残り少ない人生に向けて、とても貪欲になったりしているのかも知れません。

僕が少しは語れるフェラーリとは、308クアトロバルボーレ、328GTS、348TSというような、スモールフェラーリ8気筒モデルばかりです。
(512BB・246GTS・F355・F360などは、単に短時間運転したことがあったという思い出だけのクルマです)

そんな僕が、当時のフラッグシップ12気筒モデルであった、512TRの何を語れる資格があるのでしょうか・・・。
実は、何もないと思っています!

348に乗っていたのも、遠い昔のことです。
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(いつまで所有していたのかは忘れてしまいましたが、まだウエストの存在が判る97年の写真です)
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348TSは、993RSと同時期に乗っていました。
どちらが楽しかったかという質問には、今でも答えられます。
僕にとっての回答ですが・・近場や短距離ドライブ(僕の場合は片道300キロ以内を意味しますが)ならば348、長距離ドライブならば993でした。

そして注目度は圧倒的に348でした。
僕の348はローダウンしていたので、使い勝手は993の方が上でした。
348のファイバー製のフロントスポイラーは数回割って、993RSのフロントリップも数回割ったのですが、348の方が割ってしまった回数は多いです。

ファイバー製なので、簡単に修復出来るという安心感があったのも事実なのですが、993RSのフロントリップのように、上下に多少はショック吸収できるタイプではなく、一体式で、チョットぶつければ簡単に割れてしまうという、構造の差そのものが、割った回数の差になったようです。

真っ直ぐ走らないと囁き続けられていた348を、こんなふーに気に入って乗っていたワケですが、それは、348は飛ばさなくても楽しかった・・・という一言で片付けられると、僕は思っています。

空冷911の魅力は色々と沢山ありますが、直線を走ることだけに限っていえば、回転落ちの鋭さだと、僕は思っています。
4速や5速で、5000回転以上で巡航していて、ガスペダルを一度離した時の、あの瞬間に訪れる、あのエンブレの効果です!
とても、ヒンが良くない例えをしてしまいますが、高底道路で右へ左へと走り抜けるときに、ブレーキペダルを使用することなく、ガスペダルのオンとオフだけで、気持よく駆け抜けて行くことができます。

ブレーキを踏んでなくて、ただガスペダルを離しただけなのに、ナビシートに納まる人の首が痛くなってしまうほどのエンブレです。

これは、飛ばさないと味わえない空冷の魅力です。
魅力というよりも、思いっきり踏んで、思いっきり離さずにはいられない、空冷の魔力です。

僕が、993RSから、996GT3に乗り換えて、直ぐに手放したくなったのは、水冷911には、エンブレ効果がないに等しかったからでした。

996GT3の直線での速さは、たしかに993RSの敵ではありません。
150キロから、200キロ前後までの到達速度では、圧倒的に差があります。

運転中に、危険を感じたら、僕を含めて誰でも、ガスペダルから足を離して、ブレーキペダルに足をのせる作業をするハズです。
そのブレーキペダルに足をのせる、踏み加減で、危険の度合いが違うということだと、僕は思っています。

993RSでは、回転落ちが鋭いので、ガスペダルから足を離した瞬間に減速が始まっています。
対する996GT3では、ガスペダルから足を離しても、タイヤの転がり抵抗と、空気抵抗によって速度が自然に落ちていくのを待っているだけになります。

993RSでも、996GT3と同じように、タイヤの転がり抵抗や、空気抵抗はあるワケですから、回転落ちがもたらすエンブレ効果の差が、いかに大きいかということです。

(リアウィングを立ち上げて行けば、空気抵抗は上がりますが、それは、993RSでも996GT3でも、同じ効果な範囲なので、ここではノーマル同士の比較です)

つまり、996GT3だと、ガスペダルから足を離しても、感覚的には、全く同じ速度で前に進んでいるというように、僕には思えてしまいます。
対する993RSですと、ガスペダルを離せば減速が始まっているワケで、ブレーキすら踏まなくても良いという状況に、何度も遭遇します。

それならば、5速から4速、4速から3速、こんなふーにシフトダウンすれば、解決すると言われそうですが、本気モードの危険を関知した時に、そんな余裕なんってあるハズがないという反論も勿論あるのですが、それよりも、長年染み付いてしまった、こんなクセが抜けるハズがないじゃないか!というのが、僕の正直な気持ちです。

つまり、996GT3を楽しもうとすると、993RSより更に飛ばさないとイラレナイというジレンマが、今でも僕の中にあります。
僕が、まだ水冷911に、どっぷりとは浸かれない最大の原因は、実はここにあったりしています。

348は、ステアリングにパワーアシストもなかったので、縦列駐車や車庫入れは、(本来はしてはいけない)逆手ハンドルなしでは行えません。

クラッチの重さも、993RS並み、もしくは更に重かったと記憶していますが、このへんは定かな記憶ではなくなっています。

ドアーの厚みが、数十センチもあって、ドアーの長さも長いので、世間一般的な幅で仕切られた駐車場では、ドアーが中途半端に開くだけで、運転席から降りることも出来ません。
僕が、348を所有していた頃は、348で2台分のスペースを占領するのはイヤだったので、タルガトップの屋根をいつも外しておいて、なんと、その屋根の部分から乗り降りするという方法でした。

こんな不自由な348に、僕は惹かれていたワケです。
その理由は、今でも、上手には伝えられないと思っています。
それでも、書いてみようと思っています。
一番は奏でる音が、日常を消し去ってくれて、このまま何処までも聞き続けていたい!そんな願望を抱かせるクルマだったからだと思っています。
しかしながら、何時間も車内にいると、とても耳障りに聞こえてくるという不思議な音色だとも、僕は思っています。
それと、これも一番だと思っている理由なのですが・・。
創り手側・・・フェラーリの場合はピニンファリーナ・・・の主張を全て認めないと楽しめない・・・ということだと思っています。

最近のポルシェを含めたドイツ車には、少なからず使い手側の主張を受け入れているところが、見え隠れしていると、僕は思っています。
メルセデスについては、僕なりの思いを、いつかは書いてみたいと、ずっと感じていますが、最近のメルセデスも、(一部の車種を除いて)使い手側の主張を受け入れてしまったメーカーだと、僕は思っています。

そして言わずと知れた国産車は、エンドユーザーである、使い手側の主張や都合を、極端なまでに気にしてくれて、作られているのは、皆さま御承知の通りです。

僕が、クルマに求めるものは、家族で移動するならば安全性であり、空間の広さであり、信頼性であり・・・というようなことになるのですが、こと、自分で個人的に使うクルマとなれば、運転する楽しさであり、街行くクルマとは何かを別にする個性であり、好き嫌いがハッキリと別れるという一種のアクの強さであり、クルマに制服される喜びであり、・・・とかになると思います。

そして、僕の個人的な趣味クルマに一番望むものは、そのメーカーを感じさせるものです。
それは、他のメーカーの趣味思考や、世の中の流行に左右されない普遍的な魅力を持ち続けているクルマです。

うちは、こうこう・こういうクルマ創りをするメーカーですが、気に入ったら買ってください!・・・僕は、こんな主張をしているクルマに、とても弱いのです。

実は、僕も少なからず、デザインに携わっている人間です。
そうした観点から、フェラーリの内装を眺めていると、使い勝手という概念だけで捉えてしまえば、僕には間違いだらけに見えます。
こう直したい、ああ直したい・・・・チョット手を加えてあげれば、使い勝手が向上することばかりが、僕の目に入ってきます。
でも、そうやって使い勝手を優先して、手を加えて行くと、全てが格好良くなくなっていきます。

そもそも、ボディーのデザイン自体が、使い勝手など優先せずに、見せるための形にまとまっているクルマがフェラーリです。
今でこそ、フェラーリですが、気に入ったら買って、そして乗ってくれ!こう囁き続けているクルマがフェラーリだと、僕は感じてしまうのです。

この感覚を与えてくれるクルマは、現在ではフェラーリ全車、アストンマーチン全車、ランボルギーニの一部、そして往年のマセラティ、古くはデトマソ・パンテーラやランチア・ストラトスなどと、僕は思っています。

そして、ベントレーやロールスロイスは、上記に掲げたクルマとは違った路線の高級車になるワケですが、使い易いかといえば、決してそうではなく、やはり創り手側の趣旨に従って、その全てを受け入れないと、真の意味での高級感を味わえないクルマだと、僕は思っています。

僕にとっての、フェラーリの魅力とは、今では少なくなってしまった、創り手の都合に満ち溢れているクルマだということのようです。

ポルシェは機械として、そして道具として、その創り手の技術が満ち溢れているクルマなので、僕にとっては、フェラーリの対極に位置するクルマに捉えています。
ですから、ポルシェは楽しく遠くへ移動していくクルマとしは、世界最高のクルマだと思っています。

続く・・・。

そして御詫び (明日から出かけるので、書き終わりませんでした)

by seiuchi-porsche9 | 2007-04-21 02:46 | フェラーリ
2007年 04月 04日

中編 ときにはフェラーリ!そしてF430と512TR!

続き・・・。
M君の512TRが、そんなワケで、僕の手元にあります。

テスタロッサ、512TR、348など・・・・・この独特のサイドラインは、正直なところ、2000年を迎える頃には、とても古臭いものに、僕は感じていました。
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古く感じる前の僕は、このサイドシェル、このサイドデザインが大好きでした。
それが、なんとなくバブル時代の残像を引きずっているように感じて来てしまい、なんとなく古臭く感じて来てしまったというワケです。

でも、最近になって、このデザインがまた大好きになっています。
その理由は、現代の街ゆく沢山のクルマとは一線を別にしているクルマであることを、明白に主張しているデザインに思えるからです。

バブル絶頂期・・・・メルセデスベンツのSLやSLC、SEL、はたまたポルシェ928等など・・・それらの(ワイドボディー化された)ケーニッヒ・スペシャル 仕様などを、街中で見かけることが少なくなってきた現在では、この独特のサイドラインが、僕の眼には、とても新鮮に映ってきたというワケです。
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バブルの象徴的なものは、バブルが過ぎ去った直後には、なんとなく古臭く、既に過去のものとして、捉えられてしまい、それから数年たてば、また新鮮に感じるということを、僕は知らなかったようです。
(好きか嫌いかというよりも、バブルを象徴していたブーメランアンテナ)
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今回、こうしてM君の512TRを預かって、こうして512TRのデザインの隅々をじーっと眺めていると・・・・僕が感じたことは、世の中の風情や、世の評価に惑わされていて・・・自分の考えがない自分というものが・・・・とてつもなく小さな奴だと、改めて認識させられることになりました。
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数年経ったら、どう感じるのだろーかとか、何十年経ったら、どう感じるのだろーかとか、こういうことは、僕のように年を重ねて来て、初めて気付くことなのかも知れないのですが、仮に、もっと若かりし頃に、こんなことを、いつも念頭に入れた試行錯誤をしていれば、今の自分も、もっと違っていたのではないかと、考えさせられました。

若い頃は、付き合っている女の子が、段々と年をとっていく・・・こんな自然界の法則すら想像出来なくて、可愛いくて、スタイルのよい子ばかりに、目がいっていました。
それが、今となって同窓会なんかに出席すると、皆が皆、同じようなスタイルに成っていたりしているので、当時から先見の目がないことは、明らかなことのようです。
これは、多分、女性側も同じように感じているワケで・・・僕は、512TRを預かることによって、ダイエットしようと決心したのでした。
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誰もが知っているようなことを書くことになりますが・・。
512TRというクルマは、僕の大好きな、70年代のクルマの残像を、思い切り、引き摺っているクルマです。

今から23年も前の1984年、512BBの後継車として、登場したのがテスタロッサです。
そのテスタロッサの改良バージョンとして、512TRが続いているワケですが(その後512M)、テスタロッサは、良きにしろ、悪きにしろ、512BBの重心が低くない点や、リアが重たいという重量半分をも受け継いでいるワケで、そのボディー剛性も、70年代のクルマと大差がないワケです。

大雑把に書くのが許されるのならば、512BBの血を引くテスタロッサ、そのテスタロッサのエンジンと、ミッションの搭載位置を数センチだけ下げて、搭載方法を溶接止めに変更したり、パイプフレームの各所に補強を入れて、ボーディー剛性を向上させたクルマが、512TRになるワケです。

僕にとっては、70年代のミッドシップ・フェラーリ12気筒の残像を、思い切り、引き摺っているクルマに思えています。

M君の512TRは、94年式 (TRとしては最終年式) ですので、ABS装着車 (93以前未装備) の18インチ (テスタロッサ16インチ)、428馬力 (テスタロッサ390馬力)、エンジンは、5リッターの12気筒です。

5リッターの12気筒エンジン搭載車なので、512と名付けられているワケですが、308 (3リッター8気筒)、328 (3.2リッター8気筒)、348 (3.4リッター8気筒) というように、こうした判り易い車名だった頃のフェラーリの方が、オジンの僕にとっては、一目瞭然で、とても好都合に思えたりしています。

M君の512TRのナンバープレート (登録ナンバー) は、このように、フェラーリ・512TRという車名を表す・・・『512』・・・です。

今となっては、希望ナンバー制度が,存在しているので、比較的簡単に 『512』 というナンバを付けることが出来ます。

M君が、512TRを購入した当時には、まだ希望ナンバー制度自体が存在していなかったので、この 『512』 というナンバーを取得するのに、とても苦労しています。

その苦労とは、最寄りの陸軍事務所で、512番というナンバーが公布される順番を、交付される窓口で、単に気長に待つだけなのですが、登録される台数も、月によって、日によって違うので、それこそ2~3日は、陸軍事務所の窓口付近に居座り、512番が来る順番を待つという、とても気長な作業を意味しています。

当時は、これを代行する業者さんも存在していました。
相場は5~7万円だったと記憶しています。

それゆえ、時代背景で捉えれば、見分けが簡単に出来るワケで・・・品川33とか、横浜34とか、名古屋34とか・・・こんなふーに、登録所在地 (運輸支局名) のウシロの数字 (分類番号) が2桁の場合で、911や964、348や355などという、ナンバーが付いているクルマを見かけると、僕は妙に感激したりしています。

それは、希望ナンバー制度が開始されてから、交付されているナンバーは、登録所在地 (運輸支局名) のウシロの数字 (分類番号) が、必ず3桁になっているからです。

つまり、『品川330・911』 は希望ナンバーだけれど、『品川34・911』 は苦労して取得したナンバー・・・・こんなふーに簡単に見分けることが可能なワケです。

旧車好きの僕にとっては、その番号が2桁か、3桁かということが、とても気になったりしています。

3桁交付になった後にも、光るナンバーだけは、2桁交付だったので、旧車好きの間では、光るナンバー2桁で交付を受けて、その後、一生懸命に蛍光塗料を剥離して、普通のナンバーに見せるというような、裏技がありました。
(今では、光るナンバープレートも3桁交付になってしまいました)
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クルマのナンバーや、販売店が貼ったステッカーを眺めたりしていると、色々なことが想像出来たりします・・・・クルマ屋さんだったら、初めて来店したお客様の情報を出来る限り知ろうとするワケですが、登録ナンバーで色々と想像しているセールスさんは、想像以上に多いと思っています。
こんな話題は沢山あって尽きないのですが、またしても横道なので止めておきますね!

512TRとは?
こんなことは、間違っても、ド素人の僕には書けません。
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そこで、今回も、僕なりの感じ方だけを書きますので、間違っていることが、多々とありましても、どーぞお許しくださいませ。

70年代の、ミッドシップ12気筒・フェラーリの残像を、思いっきり引きずっている、この512TRに、最新式のフェラーリF430を手に入れたK君が、ステアリングを握ると、どう感じるのでしょうか?
M君も僕も、このことに一番興味があったワケなので、このことから触れてみようと思います。

それには、K君を少なからず、ご紹介した方が判り易いかも知れませんね。
年齢的には、30代前半です。

先日、K君と僕と、『彼女のカレラ』 の麻宮騎亜先生と3人で、食事に行きました。
『Kさんにとって、クルマとはどのようなものですか?』
と、麻宮先生がお聞きしました。
『速さが全てです!』

K君は、RX7でのサーキット走行に、ハマっていたのですが、K君のRX7でのサーキット・タイムが、去年、ついにプロの方々と肩を並べました。
これで、目標を達成したと、今はサーキット走行を止めてしまいました。

今、K君から頼まれごとが来ています。
『F430のミッションが、5速8500回転で、変な音がするような気がするので、一緒に乗って聞いてくれません?』

このあたりのことが、K君を一番判り易く表現していると思ったので、書いてみました

そんなK君の運転する、512TRの助手席に乗って、首都高速を数周廻ってから、横浜へ向かいました。
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K君は、自分が興味を惹かないモノに対しては、少しも関心を持たないタイプです。
クルマに対しても同じで、古いクルマには興味がないので、この512TRに関しても、なにひとつと言ってよい程、事前知識がない状態での運転です。

そんなK君が、どんな感想を抱くのか、僕にはとても興味がありました。
因みに、M君の512TRは極上物の部類ですが・・・。

『ステアリングが重いんですね!』
僕としては、後期型の512TRだから、ステアリングが軽くなっているのだよ!
348なんって、こんなもんじゃないんだから!と伝いたいところですが、聞き流しました。

『クルマも重たいんですね!』
走り出して直ぐに、これを感じられるK君は、やっぱり凄いな~と思いました。
実際、1.6トン以上あるワケで、重たく感じるのが普通なのですが、大方の人は、パワーがあるので、それを感じなくなるハズです。
速いクルマにしか興味を示さない、K君らしい感想と思うと同時に、速いクルマに、ある程度慣れておくことは、クルマの素性を知るうえでも、少なからず、必要なことなんだなーと再認識しました。

『フロントが浮いて、空冷ポルシェみたいですね!』
996初期型GT3に乗っている、我が身からすれば、おいおい、そんなことはないよ!と言いたいところなのですが、実際、512TRはミッドシップといえども、エンジン搭載位置が、かなり後よりなので、どちらかというと、リアの方が重たいワケです。
K君は、僕のGT3よりも、後ろが重く感じるとも付け加えているのですが、400キロ以上もあるエンジン/ミッションを、リア寄りに載せてあるワケですから、そう感じても不思議ではないのかも知れません。
以前に、中古の空冷911を購入して、僅か1ケ月ほど乗っただけで、(なんの未練もなさそうに) 手放してしまった、K君らしい感想だとも思いました。

『最高速チャレンジしたら、全身分解しちゃいそうですね!』
いつものようにベタ踏みしながら、K君は、ボディー剛性が弱いということを指しているのですが、軟弱気味だったテスタロッサを補強して・・・K君が、こういう話題に、興味を抱くハズがないので、僕は話しませんでした。

K君が、クルマを捉える時は、全てが今を基準にして、現在との比較で判断します。
K君は、自分も一代で築き上げたという自負があるので、歴史のうえに歴史を積み上げていき、その歴史に魅せられるようなタイプではありません。

『ブレーキが甘いんですね!』
これには、チョット注釈をつけて、僕は説明をしました。

先ずは大切なこと、思いっきり踏まないと効きにくいということ。

そして、512TRの後期型だけに、ABSが装着されていて、容量も大きくなって、テスタロッサ時代の16インチから、(512TRで) 18インチに変更されたというような・・・512TRの止まることに関するスペックが、いかに向上しているかという話をしました。
テスタロッサの初期型はセンターロックで・・・・こんな・・・・僕が大好きな、更に古い話には、絶対に興味を示さないタイプなので、これは我慢しました。

K君は、ポルシェのPCCBには興味がないらしく、996ターボには、GT2用の6ポットのキャリパー&ローターに換装しています。
それが、F430では、カーボンセラミックのブレーキシステムを、オプションで装着しているので、そのことについても、チョット聞いてみました。

996ターボでは、サーキット走行するので、ブレーキの踏み加減に比例して、ブレーキ自体の効き具合を調整できる方が、走り易いということでした。
(僕は、これはブレーキを残してという意味に捉えました)

ノーマル996ターボのブレーキと、996GT2用のブレーキの違いも聞いてみたのですが、効き具合は同じだけれど、踏み分けられる段階が数段多い感じ・・・つまり、ターボのブレーキが5段階に使い分けられるとしたら、GT2用のシックスポットだと、7段階や8段階というように、より細かな使い分けが出来るということでした。
(聞きながら、これは前にも聞いたなーと思ったのですが、答えは同じでした)

F430のブレーキを、カーボンセラミックのブレーキシステムのオプションにしたのは、F430では、本格的なサーキット走行はしないつもりで、選択したということでした。

驚いたのは、カーボンセラミックのブレーキシステムは、最初のオプション価格166万円もさることながら、ブレーキパッドが2回目の交換時期を迎えると、ローターを交換しなければイケナイということでした。
その価格が1枚80万円ということなので、パッドとローター1台分交換すると、工賃込みで350万円ほどになると、購入時に説明を受けているということでした。

2回目の交換までに、僕は手放しますよ!とK君は言っていましたが、1回目のパッド交換時の・・・K君のオドメーターの表示が、どのぐらいなのか、とても気になるところでもあります。

撮影するのを忘れてしまいましたが、生産ラインで、組み立てられている、K君のF430そのものの写真が、取扱説明書に同封されていたり、オプションとして購入した、専用のラーゲッジバックには、K君のF430のシートと同じカラーの、ステッチが縫いこまれていたりと (バックのステッチは無償だそうです)、F430の室内に貼られた、オーナープレート (オプション) と同じように、心憎いほどの演出がされています。
(オプションのカーボンが、いたるところに組み込まれている室内)
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これだけ生産台数が増えてしまった、ポルシェの全車種とは、言わないまでも、フラッグシップである、911ターボぐらいには、せめて生産ラインで組み立てられている、そのターボ、そのものの写真のサービスぐらいは、あってもいいように感じるのは、僕だけなのでしょうか・・・。

この日のK君と僕は、お互いの仕事が一段落してから会ったので、横浜に到着したのは、かなり遅くなってからでした。

殆どの店が、閉店してしまった中華街で、K君と僕は、遅い夕食を食べました。
『帰りの運転は、お願いしますね!』
そう言うと、K君はビールを注文しました。

K君は、この日のように、一日の仕事を終えてから、夜のドライブに出かけることは、昼間のストレスが発散出来ると言いました。
『でも、このクルマの運転疲れちゃいました!』
疲れちゃったということは、ストレスを、発散出来なかったということを意味するワケで、あーだ・こーだとは言いながらも、あれだけ楽しそうに、512TRのステアリングを握っていたK君でしたから、こんな言葉が、K君のクチから飛び出てきたことが・・・・・僕には、とても意外で、不思議なことに思えました。

こーして、夕食のひと時を楽しんだ、僕等は、中華街を後にしました。
そして、帰りの運転は、約束通り僕がしてきました。

K君を、512TRの助手席に乗せて、僕もそこそこのペースで走りました。

暫くしてから、僕はあることに気付きました。
そして、K君の・・・。
『でも、このクルマの運転疲れちゃいました!』
という言葉の真相も理解できていくのでした。

そして、僕は、とても大きな思い違いをしていたことにも、同時に気付き始めていくのでした。

またまた続くになりました・・・・。

★追記★
JUNさんへ♪
気になって探してしまいました(AM3時45分発見です・笑)
特大寺 有恒先生の 『ポルシェ911編愛学』 です。
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928での写真ですが、44歳時の出版なんですね。
(内緒ですが・例の特大寺節は・まだ完全には完成されていないようです)
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by seiuchi-porsche9 | 2007-04-04 22:10 | フェラーリ
2007年 03月 31日

まったくもって・まとまりのない・だらだらとした・お話!

『後編 ときにはフェラーリ!そしてF430と512TR!』
・・・・こう書きたかったのですが。
こうは、まとめられず ・・・。
『まったくもって・まとまりのない・だらだらとした・お話!』
になってしまいました。

今、僕の手元には、こんなクルマが置いてあります。
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親友M君の512TRが、僕のところに置いてあります。
何故か、僕のところにM君の512TRが遊びに来ています。

親友K君に、F430が納車されたことは、前回お知らせしました。
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M君も、以前に996ターボに乗っていたことがありました。

996ターボと、今、一緒に生活してみると、一体どんな感じがするのだろ?
こんな会話が発端になって、K君の996ターボを、M君に暫く預けておくことになりました。
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F430が納車されたばかりのK君は、暫くは996ターボには乗らないという・・・・こんな前提があったので、この話は簡単に直ぐに決まりました。

僕等の、クルマを交換したり、クルマを貸したり、クルマを借りたりするという・・・・この感覚は、他の人達から見れば、とても大それた、とても不思議な、かなり危なげな出来事に思えるかも知れませんが、僕等の中には、もしもの時の暗黙の了解や、暗黙の約束も出来上がっているので、こうして交換したり、貸したり、借りたりという行為には、なにも抵抗も感じず、それこそ頻繁に行っています。

時には、そのままクルマそのものを、本当に交換してしまったり、気に入ってしまい、相手から買い取ってしまったりする結末を迎えたりするので、なんとなく、いつも試乗会を開催しているみたいな感じがしています。
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K君の996ターボは、僕のガレージの目の前にある立体駐車場に置いてあります。

M君は、K君の996ターボを引き取りに来た時に、512TRに乗ってきました。

最新のF430からスタートする、K君のフェラーリ生活なのですが、チョット古めのフェラーリの感触を、K君が知っておくのもいいのではないかという、M君の粋な計らいで、512TRに乗ってきたというワケです。

その512TRが、996ターボが利用している、立体駐車場には、車幅が広すぎて、駐車出来そうにもないので、目と鼻の先にある、僕のガレージに駐車することになりました。

K君の996ターボは、ローダウンしているので、車高は僕の996GT3と同じように、極端に低いです。
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最新式の立体駐車場は、この極端に低い車高でも、なにも問題なく納めることが出来ます。

ただ、512TR (約198センチ) クラスの車幅をクリアーするのには、最新式かつ、最大級の立体駐車場が必要になりそうです。
それにしても、K君の飛び石キズは、僕と同じように凄いのですね!
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僕のガレージのシャッター・キーを、K君、M君、そして僕の3人が持っていれば、各自が必要な時に出し入れ出来るので、512TRは、僕のガレージで預かることに決まりました。

こうなると、一番身近で、自由に乗れてしまうのが、僕なワケで、なんか一番得してしまったのが、僕のような気もするのですが・・・・、僕が広島遠征中に、M君が僕のクルマに乗っていたりしているので、僕も気兼ねすることもなく、この有利な立場を堪能してしまうことにしています。

別れ際に、K君が、M君に996ターボのキーと一緒に渡したものは、(僕等の中では)お約束の・黒の油性マーカーでした。
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K君とM君と、僕のクルマは、どれもが飛び石キズの王者です。

極端な言い方をすれば、何処を走っても、必ず飛び石キズを背負って帰ってくる・・・・こんな走り方をしている3人です。

それでも、心の片隅では、飛び石キズを気にはしているので、僕等は時々、塗り絵をしています。
タッチペイントするのではなく、塗り絵というところが、大人に成りきれない僕等三人を象徴しています。

実際に、走る度に、確実に、飛び石傷キズが増えていくという3人なので、大雑把にも、一番簡単な方法で行っています。
簡単なのに、それすら行わないという無精者でもありますが、借りたクルマに付けてしまった飛び石キズは、借りた人が、塗り絵をしてから返す・・・・・簡単で判り易いルールになっているのは、飛び石キズ慣れしてしまっている、3人だからなのでしょう。
(ここに適合しそうな色がない場合は素直に諦めます)
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僕は、油性マーカーを見るたびに、学生時代のクルマ屋での、バイトを思い出してしまいます。

バイト先のクルマ屋が、仕入れしたクルマに付いてしまっている、小さなキズを誤魔化して販売する時に、黒の油性マーカーをよく使用していたからです。

ブラックアウトされている、ウレタンバンバーの擦りキズの上に、黒の油性マーカーを塗れば、キズは目立たなくなりました。
画像は、僕の大好きなジェンセン・ヒーレーです。
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黒の本革シートや、黒のビニールレザー仕立てのシートの縁に付いてしまっている、地肌が見えるような擦りキズにも、黒の油性マーカーを塗れば目立たなくなります。
画像は、フェアレディーSR2000のカタログです。
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赤系のシートの場合は、赤の油性マーカーや、同系色のマニュキアを塗れば、目立たなくなります。

こんなジャガーEタイプを、誤魔化そうとするならば、ダッシュボード、コンソール、ステアリング等には、黒の油性マーカーを使用し、シートやドアーパネルには、赤の油性マーカーと、赤系のマニュキアを使い分けて塗りこめば、細かなキズは目立たなくなります。
(革専用の塗料がない時代の古いお話です)
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昔のクルマのアルミホイールは、部分的に、ブラックアウトされたものが多かったので、塗装が剥がれている黒い部分に、黒の油性マーカーを塗れば、これも目立たなくなりました。
画像はコスミック・アルミホイル・Mk-Ⅱです。
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フロントグリルのブラック塗装補修にも応用出来たりするので、当時の油性マーカーは、とても便利な魔法のカー用品として、中古車業界では、頻繁に使われていました。

当時は、油性マーカーとは呼ばずに、油性マジックという呼び方が一般的だったので、いたるところの小キズを隠してしまうという、手品 (マジック) そのものでした。
(往年の国産車)
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どんな立派な手品 (マジック) にも、必ず仕掛けがあるワケで、いざクルマを使い始めれば、そのマジックは、数か月も経たないうちに、おのずと自然に、種明かしをしてしまうものでした。

今になって、こうして思い返してみれば、あれは、やっぱり、お客さまを騙して販売していたと気づくワケなのですが、当時は、それが業界の慣習でもあったワケで、当時の僕は、なーんも疑問を持たずに、毎日せっせと、マジックとマニュキアと戯れていました。
(実際に後から剝がれて来てもクレームにすらならなかったという、クルマ屋さんにとっては、良き時代でもありました)

在庫車が、チョットした高級車になると、マジックの種明かしを、なるべく先送りしないといけないので、本気モードで作業しました。

本気モードとはいっても、プラモデルを塗装する時に使用する、黒いプラカラーが2つ増えるだけでした (艶消しと艶有り)。

マジックやマニュキアを使うのは単純作業で、刷毛を使うことになれば、それは複雑作業という、なんとも大袈裟で、いい加減な使い分けをしていました。

僕と同じ世代の方々は、クルマ屋の、そんな誤魔化しの時代を必ず御存知だと思っています。

もし、そんな誤魔化しの時代を、同じ世代の人が知らなかったとしたら、その方の購入した中古車は、殆ど故障知らずで、軽井沢にドライブしたとしても、行きはクルマで、帰りは電車なんっていう・・・素敵な思い出を、作れなかった方ではないでしょうか!

僕にとっての軽井沢とは、行きはクルマ、帰りは電車、そんな思い出の地です。

軽井沢に到着すると、よくぞ!たどり着いたという、感謝の気持ちの方が大きくて、帰りの電車なんて、とても幸せな気分で満ち溢れて帰って来ていました。

軽井沢とは、行きはクルマ、帰りは電車。
そして、もう一度、積載車で往復するか、電車でパーツを持参する。
僕にとっては、一度行けば、もう一度行ける感じがする、素敵な場所が軽井沢でした。

そして、僕の乗って行くクルマは、どの車種であっても、軽井沢にある自動車修理工場では、絶対に直せないというのも、僕の自慢のひとつでした。
正確にいえば、直せないのではなく、修理自体を、丁重にお断りされるクルマであることが、僕の自慢のひとつでした。

現在は、お世話になったことがある、中軽井沢にあった修理工場は廃業してしまいましたが、旧軽井沢、中軽井沢、北軽井沢にある自動車修理工場ならば、今でも、それほど迷うことなく行けると思っています。

輸入車に乗る、壊れても乗る、輸入車は楽しい、壊れても楽しい・・・・これが、今でも僕の輸入車への接し方の原点です。

この原点は、マジックマーカーと戯れていた、若かりし頃に作り上げられたもので、なんとなく歪んでいる気もしますが、今の僕にとっても、ある程度は歪んでいてくれていた方が、楽しく、意義のある、素敵なクルマ生活に思えて仕方がなかったりしています。

今でも、時にはクルマが壊れてくれないと、自分が自分でなくなってしまう、そんな気がしていて、いつも心の片隅で、壊れないかなーと、秘かな願いを抱いている自分がいます。

僕と親しい人は、必ず知っていることがあります。
それは・・・・僕は、燃料(ガソリン)を最後の最後の、本当の最後になるまでは、給油しない人だということです。

若かりし頃の、壊れてしまって、何所かで止まってしまうという、あの緊張!あの不安!・・・・・そして、その感情に慣れてきて、やっと習得できる、あの快感!・・・・・僕は、あの快感を、今でも密かに求めながら、ガス欠寸前まで給油しないという、変わった人なのです。

この場合の快感というのは、最終的に壊れて止まってしまい、その後、ウンともスンともいわなくなってしまう・・・・・その不動の状態に何処で陥るのか、それを見極めながら走って、そのタイミング、その場所が、見事に的中した場合が、とてつもなく、言葉では表わせない、快感になるということです。

クルマは止まってしまったら、交通の妨げになり、多くの人に迷惑を掛けます。
ですから、仮に止まってしまっても、迷惑にならない場所で、止まらなければなりません。

騙して、騙して、走って行って、最後には見捨てられる!その瞬間は来ない方がいいのだけれど、来てしまったら、来てしまったで、仕方がないと諦めている自分。
でも、止まってしまっても、面倒な事態だけは、絶対に避けようと決めている自分。

僕は壊れてしまったクルマを、全くと言っていいほど、直せない人だけれど、壊れ始めているパーツや、壊れてしまったパーツなんかは、なんとなくは判る人です。

全てのパーツに使われているオイルの量と温度、そして水温だけに注意すれば、クルマは壊れても再起不能にならないと信じきっている自分。
でも、ウォーターポンプが壊れたり、サーモスタットが壊れたりすると、水がないのに、水温計が上がらないこともある・・・・こんなささやかな知識もある自分。

ウォーターポンプが、本格的に壊れたら、直ぐにギップアップするし、デフが、カラカラと音を出し始めたら、オイルがなくなっているワケなので、これも直ぐに諦めるというぐらいの知識はあります。
デフにオイルをつぎ足しても、殆どの場合、パッキンがダメになっているハズなので、諦めモードに突入します。
この時代の輸入車の殆どのパッキンは、国産車のものを流用できないと、教えられていたので、パッキンひとつでも諦めました。
下手に細工して、誤魔化して、オイルを足したとしても、誤魔化し切れないで、オイルが一気に抜けてしまうこともあります。
それならば、最初から電車で帰った方が、もしもの無駄の出費を考えないですみます。

アッパーホースの亀裂ならば、誤魔化して走ってしまいますが、ロアーホースの亀裂は諦めが早いです。
アッパーホースと、ロアーホースを入れ替えようなんていう考えはしないで、パーツがないハズなので、直ぐに諦めて、僕は電車で帰ります。

エンジンが急に吹けなくなってしまったら、ハイテンションコードが、不調で放電している可能性が高いので、エンジンを切ってから、ハイテンションコードを確認しないと、感電死するのかと思うほど、衝撃があります。

クラッチ・ペダルが、床まで落ちてしまって、上がって来なくなってしまったら、それは、クラッチワイヤーが切れて、切れたクラッチワイヤーが車体の下でブラブラしていそうです。

ガス・ペダルの遊びが大きくなったと感じ始めたら、エンジンフードを開けて、アクセル・ワイヤーを調整するのですが、アクセル・ワイヤー自体が伸びてしまっていたりすると、アクセル・ワイヤーを、プライヤーのようなもので、伸びた分だけ、切り詰めしないといけない場合もあるので、とても面倒です。
一度伸びってしまったら、切れるのは時間の問題だと、覚悟も必要になります。

リアタイヤの片側から、シューシューゴーゴーというような音がして、スピードによって、音の間隔に差があれば、それはハブベアリング交換ということになるのですが、取りあえず走っていてもOKなので、せっかくのチャンスなので、ここはステアリングを左右に切って遊び、ステアリングを切るたびに、音が消えたり、鳴ったりと、とても面白く遊べます。

走行中に車体の下で、ゴーツーンという大きな音を出したと思った瞬間に、一瞬、車体が大きく持ち上がり、車体の下の方から、カランカランという大きな音を出しながら、スピードが見る間に落ちて行きました。
クルマから、降りて下を覗いてみれば、シャフトがデフから外れてブラブラしていて、これは万事休すと、直ぐに諦めます。

右コーナーを走れば、エンジンストールして、左コーナーを走ると快調に走る、こんな時には、ガソリンが少なくなってきていて、ガソリンタンク内のガソリンが、右に左へと、大きく揺れているので、ガス欠状態になったり、復帰状態になったりと、忙しく入れ替わっている時です。
こんな時は、ゲージも全く役立っていない状態です。

上り坂でエンジンが止まってしまい、全く持って理由が判らなくて、仕方がないので、クルマを手で押して、クルマをUターンさせて、下り坂を惰性で走らせて、行けるところまで行ってみることにしました。
Uターンさせて、下り坂の方向にクルマを向けたら、惰性ではなくて、エンジンが掛かってしまいました。
このクルマのガソリンタンクは後方にあって、ガソリンが少なくなると、上り坂になると、キャブまでガソリンが送れない状態になっていました。
いつもながら、こんな裏技を持っているクルマも存在しているとを、知ることになりました。

駐車しておいた、クルマに戻ってみたら、セルが回らなくて、ヘッドライトは点灯するので、バッテリーが原因ではありません。
幸いにも、駐車した場所が、チョットした下り坂だったので、生まれて初めて、一人押し掛けにチャレンジしてみました。
1トンにも満たない、当時のクルマを押すことは、かなり楽でしたが、いざ押して、さっそーと走り始めたら、それが、速いこと・速いことで、もし僕が、ここで転んでしまったら、クルマも転んでしまいそうでした。

初めて体験した、一人押し掛けに、成功したのですが、その後は、下り坂以外には、駐車できないという、なんか行きたいところに、行けない不自由なクルマに変わってしまったけれど、これはこれで楽しいものだと思いました。

下り坂に、駐車したクルマに乗りこんで、試しに、もう一度エンジンを掛けてみれば、なんと今度は、一発でエンジンが掛かってしまい、残念がることはないのだけれど、なんとなく虚しい気がしました。

それでは、チョットした上り坂に、駐車しても大丈夫だと思い込み、戻ってみたら、セルが回らなく、またまた、生まれて初めての、一人バック押し掛け?・・・・ところで、こんなローギアで成功するものだろうか?・・・・とは思いつつ、ものは試しと、取りあえず、バックで惰性で進む速度を確かめようと思い、引いてあったサイドブレーキを緩めた、と思った瞬間、サイドブレーキのワイヤーが断ち切れてしまいました。
まるで漫画の世界にいるようでした。

これからの駐車は、ギアを、バックかローに入れたまま、駐車するしか選択肢はないようです。
それよりも、生まれて初めて行う、バックでの一人押し掛けをどうやってするのだろう?・・・なんか不可能そうで、もう諦め気分で、もう一度キーを、右に回してみれば、なんとセルが回ってエンジンが掛かりました。
クルマに、なんかとてもバカにされている感じがしました。

クルマは機械なので、僕を、バカにする感情はないハズだと、機械より劣っている、僕の少ない頭を酷使して、ここは、じっくりと考えてみることにしました。

取りあえず、もう一度試すとしても、クルマを下り坂に向けておいた方が、安全なので、ここでUターンをすることに決めました。
ここでエンストしちゃうとどうなるのだろう?
そんなことは考えないようにと、前向きな思考なののに、前下がりにクルマを向けました。

前下がりの下り坂ならば、一人押し掛けは、もう出来るので、ここは思い切ってエンジンを切ってみることにしました。
再チャレンジすると、エンジンは掛からない、ショック!

ものは試しと、惰性で少しだけクルマを前に動かしてみると、セルは回ってエンジンが掛かりました。

機械より劣る、僕の少ない頭を更に酷使して、セルモーターというものを想像しました。
セルモーターへ電気が流れたり、流れなかったりしているのかも?
僕は電気は苦手なので、これだと叩く方法しか浮かばなかったりします。
頭を叩いても、電気だけはお手上げの状態でした。

待てよ、そもそもセルは回っているのではないか?
このクルマと僕は、歯車が噛み合わないと思った瞬間に、全ての謎が解けました。

欠けているギアーがあって、その位置でセルを回しても・・・。
モーターだけが、回っているだけなんじゃないかと?

スロットカーのモーターが、空回りする時の、あの現象と似ているけれど・・・。
このクルマのギア自体が外れているワケはないと信じれば・・・。
ギア欠けしているとしか、考えられないハズで・・・。
それならば、噛み合う状態でクルマを停めてみれば、いつでも掛かることになるハズで・・・。
でも、そんな上手く停められるハズもないので・・・。
クルマは、適当に駐車してしまって・・・・。
クルマを前後に揺すって動かして噛み合うようにすればいいのではないか!!!

こうして、僕は・・・。
駐車する度に、クルマに一度乗って、エンジンが掛からなければ、クルマから降りて、クルマを前後に揺すって、エンジンを掛けました。
これは確率の問題というよりも、その時の運次第で、1発で掛かる時もあれば、数回行って、やっと掛かる場合もありました。

いずれにせよ、僕にとっては、完璧な方法を発見したワケで、大満足したのでした。

まだまだ書けば切りがないのですが、これは全て当時の僕の経験談です。

最近のクルマは、簡単には壊れたりしないので、ガス欠狙いで、僕は遊んでいるというワケです。

人に迷惑を掛けない場所でガス欠して止まってしまう・・・これを絶対条件にして、残り数リッター(理想では1リッター以下です)になった時点で、やっと給油する。
こんな遊びを日常的に、どんなクルマに乗っている時でも、ガソリン残量が少ないという絶好のチャンスさえあれば(Yoshiさんの997カレラ4Sでも)、毎回チャレンジしています。

僕のクルマの燃費が良くないのは、早くこれにチャレンジしたくて、早くガソリンが減るのを、心の片隅でいつも願っている・・・こんな気持ちが働いているからなのでしょうか。

こうして毎回のようにチャレンジして、恥ずかしながら、年に一度は必ず失敗して、首都高速の非常用安全地帯のような場所に、時には、お世話になったりしているのです。
JAFではハイオクの用意がないので、
『レギュラー20リッター』
これだけ伝えると、首都圏ではピザの宅配並のスピードで、持ってきてくれます。
年に一度ですから、JAFさん許してくださいね!

今回は、年度末で時間がなかったので、512TRを書きまとめることが出来ませんでした。
それでも更新しないといけないという諸事情があって、以前に下書きしておいた、とりとめのないお話と、512TRのお話を合体させて投稿してしまいました。

次回に、微力ながら、僕なりにまとめようと思っています。
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それまでは、ビデオ撮影隊会長さまの作品・512TRの奏でる素敵な音色を、
どーぞ こちらで・お楽しみくださいませ。

by seiuchi-porsche9 | 2007-03-31 14:21 | フェラーリ
2007年 03月 14日

◆前編 ときにはフェラーリ! そしてF430と512TR !

先月の27日、996ターボ乗りの・親友K君のもとに、F430(MT)が納車されました。

K君も仕事が忙しいようで、まだ300キロほどしか乗っていないそうです。
下の写真は、納車直後に撮影しました。
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K君は、IT関連の会社を経営していて、知り合ってから丸6年が経過しました。

K君との最初の出会いは、今でもよく覚えています。

彼との出会いを書くには、僕の仕事のことにも触れてしまうので、チョットばかり躊躇するのですが、僕の仕事のホンノ一部(僕の実態は異業種ですから)なだけなので、書いてしまおうと思います。

僕は内装関係の仕事もしています。
壁紙を貼ったり、ジュータン敷きをしたりするアレです。

6年前の今頃、知り合いのポルシェの営業さんから、電話がありました。

『セイウチさんの所で、壁紙の貼り替えやっていますよね?』
『一応。でも、知り合いの仕事はしませんよ!』
『ターボ乗っているKさん知っていますよね?』
『26歳の若さで新車のターボを買ったという噂だけはね!』
『そのKさんの会社の事務所の仕事なんですけれど、詳しいことは判らないので、話だけ聞いてくれません?』
『場所は何処なの?』
『住所しか判らないのですが、●▲■の●■ビルです。』
『そこって、僕の事務所から徒歩2分だよ!』

偶然にも、僕の事務所の窓越しに見えるビルの2階にK君の事務所はありました。

こうなると、仕事の話だけでも聞きに行かなければイケナイ雰囲気になりましたが、この時の僕は、もう好奇心が湧いて来てしまっていて・・・、社会人として4年目で、独立して2年で、新車の996ターボを買う男と会ってみたいという気持ちの方が大きくなってしまいました。

こうして僕は、指定された日時に、K君の事務所を訪問しました。

広さは60~70坪ほどで、真新しいオフィス家具が整然と並べられた、とても奇麗な事務所でした。
この辺りの相場から想定すると、賃料は90~100万というところでした。
社員も20数名はいたので、固定費が大変だなーと・・・またもや要らぬ心配をしたのでした。

事務所の一角にある応接室で、K君と僕は名刺交換をしました。

仕事の内容は、K君の会社が契約している掃除屋さんの不注意で、壁紙が汚れてしまい、それを貼り替える、という単純なものでした。

K君が希望する貼り替えの範囲を聞いて、それに従って仕事をすれば、本来は全てが完了する内容です。

現在、貼られている壁紙は、幸運にも廃盤品ではなく 『生き柄』 なので、事務所の壁全体を貼り替えるのではなく、部分的に貼り替えても目立たないことは、容易に想像が出来ました。

K君は。
『ここから、ここまで貼り替えてください。大よその金額でいいので判ります?』
僕は。
『お支払いは、どちらからになるのでしょうか?』
K君は、こう答えました。
『掃除を委託している会社からです』

『僕の考えを素直に言わせてもらいます。
掃除をした人は、壁紙を汚そうとして、掃除をしたワケではないですよね。
お話をお聞きしていると、掃除をしていたオバサンが不注意で汚してしまったワケですよね。
そのオバサンが、会社で凄く叱られているのは直ぐに想像ができますよね。
こういう場合の僕は、オバサンの味方に成ります。
多分、K社長のお母様と同じぐらいの年齢のオバサンの味方になりたくなります。
そもそも、チョットした不注意で隣に駐車したクルマがドアーを開けて、自分のクルマのドアーにエクボを作られてしまったとしても、全塗装させますか?
飛び石キズが出来たからといって、車両保険で全塗装させますか?』

『セイウチさんの会社では、お客の要望に答えないのですか?
僕が望んでいる通りにやってくださいとお願いしているんですが?』

『それってクレームですよね。
そもそも僕のところの職人が貼り替えたとしても、100点満点の仕事は出来ないワケですよ。
100点を目指しても、90点しか取れないんです。
判らないと思いますが、90点しか取れないから、仕事が続けられるワケです。
でも、その仕上がりに100点を付けてくださる人もいるワケです。
でも、施工している本人や、僕にとっては90点以下しか思えないんです。
僕と大きく感性が違う人の仕事をやっても、後でモメルだけですから、今回の仕事は辞退させて貰います。
それと、仕事をしないから言う訳ではありませんが、貴方の態度は大き過ぎます。
貴方が仕事を頼む人、僕が仕事を貰う人というのは判りますが、その上から物を言う物腰は、僕には耐えられません。
僕が頭を下げられるのは、この仕事で得た利益の範囲だけです。
僕の仕事はリピーターの元に成り立っています。
リピーターに成って頂けるのは、大きく儲けていないからです。
僕がお辞儀が出来るのは、その儲けの範囲だけでなんです。
そんなふーに思うのがイヤなので、僕はお客様とお友達になります。
最初から、リピーターにも成って欲しくない人の仕事はしませんので御了承してください。
多分、友達になっても喧嘩することになるので、これも可能性がないのは、既にK社長も判っていますよね!』

今から、思うと僕も言いたい放題のことを言って帰ってきてしまいました。
でも、クレームが多い人の仕事をすれば、些細なことがクレームになるのは、目に見えているので、僕は断ってしまいました。

僕は、ひとたび友達になってしまったら、絶対に喧嘩しません。
正確に書くと、過去に友達と喧嘩をしたことも数回ありました。
でも、必ず以前のように修復します。
理由は簡単で、皆さん魅力的な人ばかりですから、勿体ないんです!

その日の夜にK君から電話がありました。
『もっと怒ってくれません!』

この時に、1時間以上話したのですが・・・。
独立してから、全てを自分で決めているけれど、本当は、どれが正しいか判らない状態でも、先ずは決めなければイケナイ状態なのだと。

そんなワケで、僕はK君の仕事を受けてしまいました。
その内容はというと、モチロン僕が決めた貼り替えの範囲です。

ワザワザ売上を減らして仕事を取ったワケですが、これが僕のスタンスですから、仕方がないことなんですが、それでも知り合いからの紹介での仕事は、気が進まなかったので、K君の会社に仕事を頼むことにしました。

僕の支払うべき金額が、受け取る金額よりも大きくなったほうが、僕は気分的に楽なので、僕個人用のパソコン1台とプリンター1台と、諸々のネット接続一式を発注しました。

発注方法は、全てお任せにしました。

K君の会社の工事部隊が、午後からやって来るという約束の日がきました。
午後4時になっても、まだやって来ませんでした。
工事部隊の3人が、僕の事務所にやって来たのは、午後5時頃でした。

先ずは、3人とも靴の脱ぎ方がなっていないので、ここで小言です!
作業時間を聞くと、2時間ほどということでした。
2時間ということは、19時頃には作業完了ということになります。

20時になりました。
ド素人の僕から見ても、まだまだ到底終わりそうもないのは明らかでした。

『事務所に何人残って仕事をしているのか電話してみて?』
何人残っていたのかは忘れてしまいましたが、たしか8人だったような記憶があります。

『●▲のセイウチですが、かつ丼4個お願いします。そして▲●ビルの2階にある▲■会社の事務所に、かつ丼を8個お願いします。支払いは、まとめてこちらでします。』
僕は、こんなふーに出前を頼みました。

結局、作業が終わったのは23時過ぎでした。
僕の事務所が、コンクリート造りの3階にあって、更に室内がチョット複雑に改造されているという事実があったとしても、下見もしないで作業をしたK君の会社に非があることは事実です。

でも、過ぎてしまったことを怒っても、なにも生まれません。
怒った後には、多分、虚しさが残るだけだと思っています。

でも、格好良く書いているだけで、本当は違うのです。
自分も、いつ間違いや、勘違いや、不注意を起こして、どんな迷惑を掛けるか判らないと思っています。
そんな時に、怒られたくないというのが本音だと思っています。

以前にも書きましたが、僕は父親に怒られたことがなく育てられています。
怒られた経験は、22歳の時に一度あるだけです。
それは、今でも強烈に記憶に残っています。
記憶の片隅に残るという言葉がありますが、これは記憶の中心に残っています。

怒らないというような、神様みたいな生活は出来るハズはないので、僕は小言は言います。
小言と怒ることの違いは、あくまでも僕の中での線引きですので、本当は僕は怒ってるように思われているのかも知れません。
でも、僕の中では小言だと信じています。

またまた話が横向きましたね!

月末になって、K君の会社から請求書が届きました。
パソコンや、プリンターや、ルーターなどの機種名が書かれた請求書で、その全ての欄が、空白になっていました。
各項目の欄が空白の請求書は、当然の如く、請求金額も空白のままになっていました。

僕は、やられたと思いました。

僕は、K君に直ぐに電話を入れました。
『請求書の金額がないんだけれど?』
『迷惑ばかり掛けてしまったので、お気に召すままで!』
『じゃーあ今回は無料ということで、どうもありがとう!』
僕は、こうして電話を切りました。

翌日に、パソコンや、プリンターなどの商品の定価を調べて、その定価の合計金額に10万円を加算した金額を、K君の会社に振り込みました。

K君から電話が来ました。
『これじゃー、また僕の負けじゃないですか!』
『引き分けじゃなーい!』

その日から1週間ほど、パソコンの苦手な僕の家庭教師として、K君は僕のところにやって来ました。
K君とは、そんな奴なんです!

とっても誤解されやすい奴ですが、とってもいい奴です!
僕と同じで敵も多いかも知れませんが、そんな奴なんです!

そんなK君が、一昨年の暮れにF430を注文したと言い出しました。

K君は、F430を買いたいと思っているというような、物事の過程を話すことはしないタイプで、いきなり注文したという結果から話すタイプの人ですから、それほど驚きはしませんでした。

『前から欲しかったんだ?』
『仕事でコーン■のそばを通って、約束の時間まで時間があったので、初めて行ってみたんですよ。
セールスの人と話をしているうちに、ショールームの中でエンジン掛けてくれたんですよ。
僕はこういうのに弱いので、その場で契約しちゃいました。』

K君の云わんとすることが、僕にはよく判りました。
コーン■は、常連さんにはショールームでサービスされるドリンクも違うし(ケーキが付く)、ことフェラーリに関して、脈がなさそうなお客さんには、試乗車は予約制ですと説明するようなディラーとして有名なワケです。
それを本丸のショールームに初めて行って、ショールームでエンジンを掛けて貰ったワケですから、K君の心を打たないハズがないワケです。

K君は、物を販売させたら、彼の右に出る者はいないというほどの、やり手です。
(大学時代の歩合制のバイトで、月に50~100を稼いでいたという人ですから)
そんなセールスセンス抜群のK君を、落とし入れたコーン■のセールスの人も凄い人だなと思っています。

今、K君は、セスナとヘリコプターの講習を受けています。
セスナとヘリコプターの免許を取得しようと通っています。
その理由が凄いのです!
会社が倒れてしまったら、セスナとヘリコプターの教官になって食べて生けるハズですから・・・です。
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そんなK君と、先日、一緒に食事に行きました。

『10年間、こんなに一生懸命仕事したのに、僕は何にも残していないんですよ。
これからの10年間、死にもの狂いで仕事しますから、見ていてくださいね!』
K君とは、こんな奴です。

by seiuchi-porsche9 | 2007-03-14 21:38 | フェラーリ